世界4都市の、おしゃれと生き方にスタイルがある人たちをSNAP！

私のスタイル、「＃今ここ」

おしゃれも人生もAdvancedな達人たちは、経験の上につくりあげたぶれない軸と、自分らしく新しさを取り入れる柔軟さを共存させています。そんな６人のおしゃれ現在地は、ここ！

FASHION Dec 2,2021
世界4都市の、おしゃれと生き方にスタイルがある人たちをSNAP！

目次

“クリエイティブな作業に影響しない無地の服”

ジェントゥッカ・ビーニさんの画像
女性への暴力反対を願い、バッグをデザインした
ジェントゥッカ・ビーニさん Gentucca Bini, Age48, Milan・Profile 慈善事業にも熱心なファッションデザイナー

アーティスト一家に育ち、クリエイティブな感性を大事にする彼女はニュートラルな気分が保てる無地の服が好きだと語り、気に入った服はとことん着る。

「ユニフォームはある種エレガントだと思う。人生に必要なのは、〝ユーモアと笑い〟。でも、楽でないことが人生を豊かにする。人間リラックスすると前に進まないのよ」

女性虐待の根絶のために〝Pussy bag〟をデザインしたり、支援活動にも積極的！

“40代半ばでやっとLADYになれた気がする”

ヴィルジニー・プロメイラさんの画像
昼は100%パンツ。このレザーパンツストレッチ性抜群で洗濯もできる
ヴィルジニー・プロメイラさん Virginie Promeyrat, Age44, NYC・Profile 帽子ブランド〝House of Lafayette〟デザイナー

祖父の帽子を被って以来、その魅力に開眼し、ブランド設立。パーティ会場にトップハットやドレスで颯爽と現れる、マニッシュな装いが話題に！

一転、「昼はシンプル＆快適に。何枚も持っている白シャツとパンツが定番のスタイル。最近ようやく自分が〝girl〟でなく、女性であると思えた。人生はこれから！13歳の息子が成人したらメキシコの田舎でホテルを経営したい」

“枯れてるのに色気があるのが最高”

ゴーラン 三好 玲子さんの画像
昔住んでたパリで見つけた大ぶりジュエリーで女らしさをUP
ゴーラン 三好 玲子さん Reiko Gaurin Miyoshi, Age64, Tokyo・Profile ミヨシコーポレーション、カーディナル代表取締役会長

数々の老舗有名レストラン経営の傍ら、誕生日にスナックで〝サロン・ド・玲子〟を開くなど、豪快な生き方はMISIAの『LADY FUNKY』のモデルにもなったという。

「たとえメークをしない日でも大ぶりイヤリングを欠かさない。昔から憧れるのは、シャーロット・ランプリングのようなハンサムな色気。ひとりの時間は必ず必要だけれど70になったら、女性ホルモンが出るような恋、してみたい」

“パリのすべてを愛した男”

山下 哲也さんの画像
毎日の靴磨きで日々の生活リズムを整えている
山下 哲也さん Tetsuya Yamashita, Age45, Paris・Profile パリの老舗カフェ〝Café de Flore〟ギャルソン

ピカソ、サルトル、そしてカール・ラガーフェルド。名だたるセレブが集ってきたパリの象徴ともいえる6区の「カフェ・ド・フロール」。優雅な佇まい、給仕への姿勢とパリジャン以上の美意識からその名店で〝もっともエレガント〟なギャルソンと言わしめる。〝チフォネリ〟の6×1ブレザー、〝シャルべ〟のシャツ、〝コルテ〟の靴などプライベートにおいても、優美で上質な仏ブランドを偏愛している。好きな言葉は「靴を磨きなさい、そして人生を磨きなさい」

“自分が何者であるかを着こなしで表現する”

カール・エドウィン・ギアーさんの画像
無類の帽子好き。この10年被らずに出かけた日はない！
カール・エドウィン・ギアーさん Karl-Edwin Guerre, NYC・Profile フォトグラファー、ソーシャルメディア戦略家、〝Guerreisms〟創始者

街角で見つけたおしゃれのヒントを綴った人気サイト〝グレイズムス〟を主宰しつつ自身もスナップの常連という。

「写真も自分で撮るから動きやすさは大事だけど、仕事人としてのシックな佇まいはキープしたい。〝おしゃれは、生き様を映す鏡〟だから、どう自分を表現するかが大事。僕を象徴するアイテム＝帽子。この〝ボルサリーノ〟を始め、毎日必ず被っているよ」

ちなみに年齢を聞いたら「I’m an artist, I’ll live forever」との返しも！

“音楽が着こなしのインスピレーション”

バルナバ・フォルナゼッティさんの画像
ジャケット＋ジレが基本。このジャカード柄は珍しくて、お気に入り
バルナバ・フォルナゼッティさん Barnaba Fornasetti, Age68, Milan・Profile FORNASETTI社のアートディレクター、時々DJ

ジャケット×ジレのクラシックな装いに効かせたグリーンのネクタイは、大人の遊び心を体現。「父がデザインしたもので、身につけていた姿は今も鮮明に覚えている」というとおり〝イタリアモダニズムの奇才〟父ピエロの影響も。

「朝太陽に挨拶をし、音楽を聴く。そして気分に忠実に服を選ぶんだ。音楽がないと生活できないくらいだよ」

初出：2019年03月21日発行『AdvancedTime』01号。掲載内容は原則的に初出時のものです。

STAFF

Photos: Frankie Vaughan（Milan）
Masahiro Noguchi（NYC）
Massimiliano Cervone（NYC）
Akira Maeda（Tokyo）
Coordinate: Kiyoe Sakamoto（Milan）
Junko Takaku（NYC）
Editor: Rie Yokoyama

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