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ディナーは、レストラン「そもざ」にて。明かりを落としたダイニングでここならではの食体験がスタートする。
料理も縄文やアイヌ文化といった、北海道の歴史や伝統に敬意を払い、先人の「命」に対する感謝や自然との繋がりを大切にしている。
使われるのは、自家菜園で丹精込めて育てた野菜やハーブ、その時期ならではの旬の食材。ローカルな食材にさまざまな調理法や技法を施して、できるだけ無駄を出さないサステナブルな料理を作り上げている。
取材時の「SOMOZAのコースディナー」(10品前後、¥38,500)から数品を紹介しよう。



料理名にもアイヌ語が見え隠れし、スタッフとの会話のきっかけにもなる。自家製パンは本物の土器を使ったウォーマーに乗って供された(!)。
北海道の豊かな自然が育んだワインや、地元のクラフトビール、ウイスキーなど地酒も揃う。今回は「ワインペアリング」(6種/¥12,500)とともに。この日は、北海道ワインのスパークリングワインからスタートし、ニキヒルズ、早川ワイナリー、奥尻ワイナリーなど、北海道産のワインを6種。料理とのマッチングの妙を味わった。
ディナーは宿泊ゲスト優先だが、予約に空きがあればビジター利用もできる(3日前までに要予約)。
なお、「そもざ」の地下には「そもざギャラリー」があり、絵画やアイヌ作家の彫刻、さらに縄文土器、鏃、森の動物の剥製などが博物館のように展示され、北海道の歩みがわかる。

もうひとつ、別棟に「シグチ」に宿泊するゲストだけが入ることができる「シグチギャラリー」があり、ショウヤさんのコレクションの一部である国内外のアートを展示している。

ディナーの後は客室に戻り、明かりを抑えたリビングで、和室で、ベッドルームでとさまざまに居場所を変え、自分を整えていく夜が更けていった。
翌朝は早起きして、ふたたび存分に湯あみを。そして、お腹が空いたのでレストラン「そもざ」へ。北海道の食材たっぷりの朝食をゆっくりと味わう。

滞在中は、敷地内の「SHIGUCHI SPAルーム」でのスパトリートメントもぜひ。春までは雪景色を眺めながらのサウナ体験もできる。

「再生された古民家で日本の伝統的な建築と文化が蘇ります。自然や人とのつながり、お客様と私たちとのつながり、さらに、ここで働く仲間や地域の生産者とのつながりなど、全てがつながり、変化しながらも循環し、さらに強くつながっていくことを目指しています」(ショウヤさん)
滞在を通していろんな意味での新たな出会いがあり、自分を見つめなおし、自分が自然の一部であること、自然からもたらされるもので生かされていることなどを改めて感じた。
第3章は目下、近い場所で制作中だというから、また楽しみも繋がっていく。
STAFF
Writer: Fukuko Hamada
Photos & Editor: Atsuyuki Kamiyama
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