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これがダイニングテーブル?そう思ってしまいそうな、彫刻のようなデザインのダイニングテーブルが増えています。常識的な4本脚の姿からキッチン空間のオブジェへと、フォルムも素材も変貌を遂げる、最新ダイニングテーブルをご紹介します。
ダイニングテーブル。あまりにも当たり前にある家具なので、意識したことがなかった人もいるのでは?
実はソファ以上に、ダイニングテーブルはハイエンドインテリアの主役級のアイテム。インテリアでキッチンとリビングをつなぐ役割も果たします。テーブルトップのフォルムも長方形だけではなく、ラウンド、オーバルなど丸みがあり、座る人の人数に柔軟に対応できるタイプが最近大人気です。
そして最も重要なのがテーブルトップの素材。大理石やセラミック、メタリックなど、これまでにない質感が卓上に広がるのが今どきのモダンテーブルの世界。合わせる食器の色や形もテーブルトップの素材感と合わせれば、より上質な食卓が期待できます。透明なガラスは存在感を抑え、料理や食器、グラスを引き立てます。
さらにインテリア通が楽しむのがテーブルのレッグのフォルム。異素材を組み合わせたり、レッグの向きを変えたり、位置がアシンメトリーだったり。存在感あるペデスタルレッグ(1本脚)はもはや彫刻のよう。ダイニングテーブルはキッチンダイニングで住む人の個性を表現するアイテムとして大進化中なのです。

最大2.5mφというパーティ向けサイズまでそろう一本脚のラウンドテーブル。卓上のレイジースーザン(回転卓)も同素材で、テーブルコーディネートの幅が広がりそう。

人が集まりやすいようにテーブルトップのコーナー部はわずかなカーブをつけたフォルム。フラット形のレッグは非対称に配されて、にぎやかに人が集まる様子をイメージさせます。

富山県高岡市の伝統的な鋳造技術を生かした彫刻的なレッグに目が奪われます。アシンメトリーなトップの配置と湖面に映る月を想起させる穴は想像を超えるデザイン。

35度にカットされた6本の円柱が薄いガラスのテーブルトップを支える繊細なデザインは、ミニマリズムの極みともいえます。トップは円形、楕円のフォルムも選べます。

テーブルトップからレッグまでセラミックを使用したワンマテリアルの魅力が表現されたテーブル。セラミック天板は汚れや傷に強いのもメリット。

「遷宮」由来の名前を持つこのテーブルはまずレッグに注目して。神社にヒントを得た木組みのレッグや大理石の円柱など、フォルムと素材をミックス。薄いラウンドの天然石トップも優雅な食卓を演出します。
本間美紀(インテリア・キッチンジャーナリスト)
インテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、デザインやインテリアと暮らしを両立させたハイエンド住宅取材は300件以上。住み手とつくり手、両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多い。著書に『人生を変えるINTERIOR KITCHEN』など。
●掲載商品の価格はすべて、税込み価格です。
初出:2025年9月27日発行『AdvancedTime』28号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Writer: Miki Honma
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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