（2ページ目）｢星のや沖縄｣の琉球発酵滞在は体の中からきれいになれる｢美｣養生ステイ

AdvancedClub

『AdvancedTime』は、自由でしなやかに生きるハイエンドな大人達におくる、スペシャルイシュー満載のメディア。

高感度なファッション、カルチャーに溺愛、未知の幅広い教養を求め、今までの人生で積んだ経験、知見を余裕をもって楽しみながら、進化するソーシャルに寄り添いたい。

何かに縛られていた時間から解き放たれつつある世代のライフスタイルを豊かに彩る『AdvancedTime』が発信する情報をさらに充実し、より速やかに、活用できる「AdvancedClub」会員組織を設けました。

「AdvancedClub」会員に登録すると、プレゼント応募情報の一覧、プレミアムな会員限定イベント、ブランドのエクスクルーシブアイテムの紹介など、特別なコンテンツ情報をメールマガジンでお届け致します。更に『AdvancedTime』のタブロイドマガジンのご案内もあり、送付手数料のみをご負担いただくことでお手元で『AdvancedTime』をお楽しみいただけます。

登録は無料です。

一緒に『AdvancedTime』を楽しみましょう！

会員登録をする

ログイン

人気の検索ワード

人気のタグ

「大人の部活」的アクティビティでヘルシーライフを学ぶ

2日目は朝、客室でこれもまた、にんじんしりしりに、もずくのだし巻き卵、ミミガー、ラフテーと、色とりどりの沖縄らしいメニューの朝食をいただいたら、水着に着替えてプールでの「アクアティックエクササイズ」に挑戦。美しい海を眺めながらの1時間ほどの簡単な水中エクササイズにもかかわらず、プールから上がった瞬間、下から重力で引っ張られるような、なんともいえず心地よい疲労感。この穏やかな気候の中で適度に体を動かし、心身を癒す、運動とくつろぎの相互作用も「星のや沖縄」のウェルネスプログラムの一環。ほどよくお腹も空いてきて、この後の料理体験ワークショップがより楽しみになってきます。

インフィニティプールの画像 — 海に向かって突き出すように作られたインフィニティプールは一年中、24時間利用可能。水着に着替えなくても気軽に足をつけて水とたわむれることができるのもうれしい。

ホテル敷地内のキッチンスタジオで行われるこちらのワークショップ、今日はランチを兼ねて「カシジェーのニョッキ」と「もろみ酢ドレッシングのサラダ」作りを体験。前段にも登場したこの「カシジェー」とは泡盛の蒸留過程で生まれる酒粕（もろみ粕）のこと。そして「もろみ酢」はこの酒粕をしぼったもので、ともにアミノ酸やクエン酸が豊富な沖縄の発酵食材。「カシジェー」のほかにパルミジャーノチーズやブルーチーズをソースに加わえた作り立てのニョッキは、絶品イタリアン。「もろみ酢ドレッシング」は酸味が穏やかなぶん、野菜の味をストレートに生かし、体の中から健康になれそうなランチを堪能することができました。

ニョッキの生地の画像 — ニョッキの生地は、水のきれいな水田で栽培される里芋の一種で沖縄特産の「田芋（タイモ）」を中心に卵黄や小麦粉、栄養豊富な「カシジェー」を練り込んで作っていく。

「カシジェーのニョッキ」の画像 — 「カシジェー」の酸味がチーズのソースに絶妙にマッチ。「もろみ酢」にエキストラバージンオイル、塩、胡椒を加えただけのドレッシングも材料はシンプルながら、これ以上ないほど野菜本来の味を引き立てる。

午後からは海を見渡す崖の上から水平線を一望できる「バンタカフェ」で、のんびり読書ざんまい。ゆったりと流れる沖縄時間を満喫したら、そろそろお待ちかねのスパの予約時間。「星のや沖縄スパ」のコンセプト＝「沖縄の自然の力で養う」。沖縄で親しまれるハーブである月桃を用いた「月桃玉」を使用し、穏やかな波のようなストロークが、夏の間にたまった疲れや冷えをじっくりと癒してくれます。

沖縄の風土が生み出した力強い発酵文化のパワー

2泊3日の「琉球発酵滞在」もここからがクライマックス。ますますどっぷりと、発酵文化のそのディープな魅力にひたっていきます。2泊目の夕食は客室での「琉球発酵しゃぶしゃぶ」。とっぷりと日が暮れて、耳に心地よい波と風の音を聞きながらオリオンビールを飲んでいたら、入り口のほうから静かなノックの音が。なんとこちらの特別夕食は、赤いお重に入った状態でスタッフが手ずから客室に届けてくれるのです。お重に込められたのは、特別な行事のときに親しい人たちと重箱料理を囲んできた、古くから伝わる沖縄の習慣への思い。

「琉球発酵しゃぶしゃぶ」は、新鮮な豚肉や季節の野菜を「発酵コンディメント（調味料）」で味わうというもの。豆腐ようの濃厚な味わい、発酵パパイヤのはじけるような酸味…。合わせる調味料によってどんどん味変できるのもまた楽しく、発酵食材ともに食物繊維が豊富な野菜をたっぷりとれることで、腸内環境が調えられます。シメはもちろん沖縄そばに決まり。こんな豪華絢爛な「ひとりしゃぶしゃぶ」もまた、人生で初めての体験なのでした。

「土間ダイニング」の画像 — 大きなテーブルのある「土間ダイニング」。滞在中、食事はもちろん、お酒を楽しんだりちょっとした書きものをしたりと24時間、海を眺めながら、まさに「暮らすように」くつろげる拠点となる。

「琉球発酵しゃぶしゃぶ」の画像 — 発酵パパイヤのピュレ、豆腐ようのリコッタ、シママース（沖縄の塩）、ピパーチ、シークワーサー、オリーブオイルなど種類豊富なコンディメントを組み合わせながら楽しめる。「土間ダイニング」にはIHクッキングヒーターが備えられているため、簡単に自分で調理できる。

そして、いよいよ最終日の特別朝食は「発酵朝食ちんぴん」。「ちんぴん」とは沖縄の伝統的な黒糖クレープのこと。手作りの「アンダンスー」とともに好みの具材をのせ、くるりと巻いていただきます。紅芋のスープや発酵グァバ茶など、ほかにもずらりと発酵食材が並び、つくづく沖縄の発酵文化の豊かさと、その奥深さに感動します。

「発酵朝食ちんぴん」の画像 — 「アンダンスー」（写真中央奥）は沖縄の家庭料理である油味噌のこと。豚肉を味噌や砂糖、泡盛とともに炒めたもので、ごはんやおにぎりのお供としても親しまれている。フウチバ（ヨモギの一種）のチーズやハモンセラーノを巻いて食べるのも味わい深い。

今回の「発酵滞在」を終えて感じるのが、朝・昼・晩と1日3食（お酒も！）、こんなにたくさんいただいても、これぞ発酵パワーなのか、体がかつてないほど軽いこと。そしてうれしいことに肌のコンディションがちょっと自慢したくなるほどベストなこと。言ってみればそれはまるで、すっぴんこそがいちばんラグジュアリーと思わせてくれるような体験。まさに体の中からきれいになる「美」養生ステイ。心身を内側から浄化してくれるような極上の時間は、にわかには忘れがたいものでした。

お問い合わせ先

「星のや沖縄」: 所在地：沖縄県中頭郡読谷村儀間474
電話： 050-3134-8091（星のや総合予約）
客室数： 100室（チェックイン15時・チェックアウト12時）
料金： 1泊170,000円～（1室あたり、税・サービス料込、食事別）
アクセス：那覇空港から車で約1時間（空港リムジンバスあり〈有料〉）
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyaokinawa/
「琉球発酵滞在」: 期間： 2025年9月1日~11月27日
料金： 1名120,000円（税・サービス料込、宿泊料別）
予約：公式サイト（https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyaokinawa/）にて14日前まで受付