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古くは琉球時代から発酵文化が根づいている沖縄。年間を通して温暖多湿な気候から、もともと発酵食品作りに適しているのだそう。そんな沖縄固有の発酵食で夏の疲れを腸から癒し、心身を調える「星のや沖縄」の秋のウェルネスプログラム「琉球発酵滞在」を体験してきました。

世の中に大人の愉しみは数あれど「おひとりさまホテルステイ」ともなると、その最高ランクのひとつに位置づけされるのではないだろうか。「ひとりホテルステイ」=最上級の「旅」。旅があるからこそ、また日常を大切にできる。日常があるからこそ、旅がまた楽しみになる。そんな旅好きの間で今、移動や観光のための旅ではなく、ある目的のためだけのホテルステイ=「目的」旅が主流になりつつあるのをご存じだろうか?
今回の「目的」旅は何を隠そう、沖縄ラグジュアリーの最高峰といわれる「星のや沖縄」での「琉球発酵滞在」。夏の疲れを腸から癒すために、沖縄固有の発酵食材を取り入れた食事や運動による「腸活滞在」で心身を整えるという、この2泊3日のウェルネスプログラム。ふむふむ、まずは羽田から那覇へ向かう機内の中で早速、その滞在スケジュールをおさらいしてみよう。
〈滞在スケジュール〉
■1日目
15:00 チェックイン
16:00 沖縄の発酵文化を学ぶワークショップ「琉球発酵インビテーション」
18:00 夕食ダイニングにて「琉球ガストロノミア~Bellezza(ベレッツァ)~」
21:00 睡眠へと誘う「夜の調律深呼吸」
22:30 泡盛の酒粕入浴セットでバスタイム&発酵ドリンク
■2日目
8:00 朝食 客室にて「インルームダイニング」発酵ドリンクとともに
10:00 インフィニティプールで行う「アクアティックエクササイズ」
12:00 沖縄の発酵食材を使った料理体験ワークショップにて昼食 「カシジェーのニョッキ」
17:00 「星のや沖縄 スパ」にて月桃を用いたトリートメント
19:00 特別夕食「琉球発酵しゃぶしゃぶ」
■3日目
7:00 琉球空手の動きを取り入れたストレッチで体が目覚める「朝の鍛錬深呼吸」
8:00 特別朝食「発酵朝食 ちんぴん」発酵ドリンクとともに
10:00 裸足で自然海岸の浜を感じる「浜ウォーク」
12:00 チェックアウト
うーん!夏の疲れがたまりにたまった心身には「待ってました!」なんと魅力的な内容であることか!年がいもなく、はやる気持ちでワクワク、ドキドキしていたら、あっという間に那覇空港へ。空港から車で約1時間、かねてからずっと来たかった「星のや沖縄」に到着です。
ホテル通がこぞって称賛するだけあって「星のや沖縄」は、その外観からして独創的。まるでモダンアートのよう。海岸線沿いに約1kmにわたって広がるホテルの施設は「グスクウォール」によって外界から隔てられ、まさに天空ならぬ海沿いの「城」!全室オーシャンフロントの客室に、一年中楽しめる海へと開かれたインフィニティプール、自然海岸に囲まれた敷地内には色鮮やかな庭と畑…。その非日常感に、思わず圧倒されてしまいます。

今回、宿泊するのは「フゥシ(星)」の客室。「星のや沖縄」はすべての客室がベッドルームとリビングスペースを備えたスイートルーム。部屋に到着したら、まずは窓を開け放ち、心地よい海風を全身で感じつつ波の音に耳を傾けます…。そこにあるのはもう、海と空と緑だけ。コンセプトは海を眺めながら「暮らすように」滞在することというだけあって、季節を問わずいつでも、この手つかずの美しい海をひとりじめできるなんて!


興奮冷めやらぬ思いで、さて、そろそろ今回の最大の目的である、沖縄独自の発酵文化を一から学べるワークショップ「琉球発酵インビテーション」の時間。大人になって新しい学びが得られるのは、最高の贅沢です。
年間を通して気温が安定し、温暖多湿な気候から、もともと発酵食品作りに適しており、古くは琉球時代から発酵文化が根づいている沖縄。ことに泡盛の醸造に用いられる沖縄発祥の黒麹は、沖縄の発酵文化に欠かせない存在で、通常の麹よりもクエン酸を大量に含み、疲労回復に効果絶大なのだとか。
泡盛以外にもこの黒麹の菌から作り出されるのが「カシジェー(泡盛の蒸留後に生まれる酒粕)」や「もろみ酢(酒粕をしぼった発酵飲料)」。ともにアミノ酸やクエン酸が豊富で腸内環境から体調を調え、夏から引きずる疲れを回復してくれるそう。どれどれ?「もろみ酢」をひとくち。うーん!これは大好きな味かも。とろりとしたコクがあって酸味がなんともまろやか。健康飲料として注目されているのも納得です。

そのほかの発酵食材としては沖縄といえば、の豆腐よう(島豆腐を泡盛や麹に漬けて発酵させたもの)に「ジージキ」。「ジージキ」はパパイヤやゴーヤ、大根などの野菜を塩と黒糖で漬け込んだもので、これまた爽やかな酸味とパリパリした食感がたまりません。これから2泊3日の滞在中は沖縄の風土と文化に育まれた、こうした独自の発酵食材をふんだんに使用した料理を堪能できるというから、ますます期待感がつのります。

プールサイドでシャンパン片手に美しい夕日に息をのんでいるうちに、さあ、日も暮れて、お楽しみのディナータイムはイタリアンのコース「琉球ガストロノミア~Bellezza(ベレッツァ)~」を。沖縄特有の食材にイタリアンの技法を組み合わせたコースを、ペアリングワインとともに堪能。パイナップルやパッションフルーツ、マンゴーなど島の果実の豊かな恵みを取り入れ、どのひと皿も軽やかでありながら奥深く、新しい発見が。沖縄独自の文化や風土を「食」で享受することのできる、真のガストロノミーです。



初日が終了し、1日の終わりにバスルームに備えてある「泡盛酒粕バスソルト」をお試し。琉球泡盛「残波」の酒粕を配合した特製バスソルトは読谷村(よみたんそん)の薬剤師さんが考案したそうで、酒粕作用で体が芯から温まります。そして就寝前の飲み物として、これも客室内の冷蔵庫の中に用意されているのが、黒麹玄米と黒糖、バナナで作られた特製バナナジュース。とろりとなんとも濃厚なコクとまろやかさの「大人のバナナジュース」に大満足しつつ、眠りにつきます。
STAFF
Editor: Maki Ikame
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