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ここ数年、インバウンドや昭和ブームも後押しし、人気が高まっているのが温泉旅だ。全国に23施設を展開する星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」のなかから10か所を、その地の魅力を盛り込みながら紹介していくシリーズ。第2回目は、「界 由布院」へ。大分・由布院の原風景を感じさせる美しい棚田を愛で、豊後富士と称される由布岳を眺めながら露天風呂でくつろぐ。そして、くぬぎ林の離れで自然を肌で感じながらの滞在は心癒される旅となった。
「大いなる田」が由来であるとされる大分。古くから田んぼや棚田にゆかりがあり、山間にある由布院エリアにも今でも棚田が残る。そして、大分は温泉の源泉数・湧出量ともに日本一を誇り、「界 由布院」のある場所も、国内有数の源泉数・湧出量を誇る由布院温泉の一角に位置している。
大分空港からクルマで約60分、JR由布院駅からは10分ほど。雑木林の中の急坂を上がった先に「界 由布院」が現れる。
竹の連なる外壁のアプローチを通り館内へ。自然の中に佇む農家の「たたき(土間)」を表現した、ほの薄暗いロビーでチェックイン。
ロビー脇のトラベルライブラリーに続く「棚田テラス」へ出ると、宿の主役である棚田の風景を一望できる。しばし時を忘れて過ごした。
「棚田テラス」 には8月末まで吹きガラスの風鈴が配され、涼しげなフォルムと音で、目と耳を和ませてくれる。
その土地の魅力を存分に楽しめるのが「界」シリーズの魅力。建築・デザインを手がけた建築家の隈研吾氏も「宿の主役は美しいランドスケープ」と語っているように、どこにいても、その存在を感じられるようになっている。
45ある客室のうち、棚田とくぬぎ林に佇む2タイプの離れは、それぞれ2室のみ。今回は「蛍かごの間(くぬぎ離れ)」に滞在した。
その名の通り、くぬぎ林の中にある離れの客室。自然の中に身を置いているような滞在ができる。
眺めのいいリビングの畳には、国東半島で栽培されている希少な七島藺(しちとうい)が使われ、入室すると同時に優しい香りに包まれる。また、大分県はマダケ竹材の生産日本一。竹細工は伝統工芸品としても知られ、ロビーや客室など施設内のあちこちに配されている。
振り返ればベッドルーム。客室名にある「蛍かご」は、麦わらなどで作ったかごに蛍を飼い、簡易的な照明として使用されるもの。そして、ベッドルームに配された 「蛍かご照明」は、螺旋状の形が特徴的。初夏の夕暮れに水辺で淡い光を放つ、蛍をイメージし、スイッチを入れると柔らかな光がゆっくりと点滅する。
夜はこの照明だけにすると、幻想的な雰囲気の中で過ごせる。
離れには、専用の湯小屋があり、自然の中でのプライベートな湯あみもできる。デッキチェアに身を委ねれば、森林浴も。
ここで過ごしているうちに、観光地や温泉場の喧騒とは隔絶された、静かな場所に身を置いていることに改めて気づかされる。いつしか景観と一体化したような気分になった。
STAFF
Writer: Fukuko Hamada
Photos & Editor: Atsuyuki Kamiyama
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