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薄くて軽い時計が人気となっている近年だが、その逆をいくゴールド製のブレスレットウォッチが増加中だ。モダンに進化させたフルゴールドのブレスレットモデルを見ていこう。
ラグジュアリースポーツウォッチの流行で、すっかりケース&ブレスレット一体型デザインが定番となった。オリジナルモデルに倣って、ステンレススティールを素材に採用することが多かったのだが、今年はゴールド製のケース&ブレスレットウォッチがじわじわと増えてきている。ステンレススティール製のブレスレットで培った技術をゴールドでもやってみようと考えるのは自然な流れだ。
ゴールドは華やかで歴史があって正統性のある素材。ケース&ブレスレット一体型デザインをゴールドで仕立てれば、リッチな魅力が備わる。重さはやや感じるかもしれないが、クラシックの良さを知る大人には心地よい重量感といえるだろう。
純金に近い色合いのイエローゴールドもいいが、より現代的なレッドゴールドやピンクゴールドに注目。ゴールドの持つクラシックさ軽減され、スタイリッシュでモダンな印象を演出してくれる。
一段と盛り上がりを見せるゴールドブレスレットを備えた注目4選をご紹介しよう。
アール・デコ博とも呼ばれた、1925年に開催されたパリ万博から今年で100年。
直線的で幾何学的なモチーフは多くの腕時計にも取り入れられてきた。その代表格が反転式ケースを特徴としたジャガー・ルクルトのレベルソだ。
そのレベルソに新たに登場したのが、ゴールドのミラネーゼブレスレットにゴールドカラーのダイヤルを備えた新作。通常のブレスレットはリンクと呼ばれる小さなパーツを組み立てていくが、このピンクゴールド製ミラネーゼブレスレットは2本の金属糸を編み込んで作られている。滑らかで耐久性もあり、手触りも良好だ。長さの調整はクラスプがスライド式となっており、ブレスレットの難点である調整も自由度が高い。
ケースはこのミラネーゼブレスレットのための厚さ7.56mmの専用設計で、ラグアタッチメントとブレスレットが一体化しているように見せている。文字盤もグレイン仕上げでゴールドカラーのモノトーンでまとめ、ヴィンテージ感も感じさせる仕上がりだ。
ムーブメントには、ジャガー・ルクルトの伝統的なキャリバーでもある手巻きのCal.822が搭載される。
2019年にA.ランゲ&ゾーネ初のステンレススティール製のスポーツウォッチとして登場した「オデュッセウス」コレクション。これまでステンレススティールをはじめ、チタン、ホワイトゴールドとバリエーションを広げてきた。今年はハニーゴールドバージョンを新たに追加。ホワイトゴールドバージョンはラバーストラップでの展開だったので、ゴールド製ブレスレット仕様としては初となる。
ハニーゴールドとは、特許も取得するA.ランゲ&ゾーネ独自のゴールド合金で、どのゴールド合金よりも硬く、ピンクゴールドとホワイトゴールドの中間の温かみのある色合いが特徴。これまではアニバーサリーモデルやハイコンプリケーションといった特別なモデルにしか採用されてこなかった素材だ。
ケースフォルムやディテールについては、従来のステンレススティールモデルやチタンモデルに準じている。文字盤はハニーゴールドの色合いに合わせて、ブラウンカラーを選択し、ドレス感を高めた。ブレスレットは完全分解できるのが特徴で、ひとつひとつ磨き上げる大変な労力が必要であろうことは想像に難くない。バックルには開けずにプッシュボタンを押すだけでサイズを調整できる機構も採用される。
文字盤は時分秒の針、アプライドインデックスにもハニーゴールドを採用。3時位置と9時位置にそれぞれ日付と曜日のカレンダーを表示する小窓を配置し、小窓のディスクの背景もブラウンにして文字盤と見事に調和している。
2023年に新しいコレクションとして登場した「パーペチュアル 1908」。このクラシックなラインに初のブレスレット仕様が加わった。従来からあるイエローゴールドケースとレザーストラップの組み合わせが、ゴールドブレスレットとなったモデルだ。
7を意味するイエローゴールドのセッティモブレスレットは、「パーペチュアル 1908」専用に開発されたもの。純金の色合いに近いイエローゴールドがクラシックな印象を演出し、繊細な7列のコマがエレガントを高めた。リンクのすべての面に施されたポリッシュ仕上げが、軽やかさを演出し、手首に優しくなじむように設計されている。また折り畳み式のクラウンクラスプを備え、ブレスレットはミドルケースと接続する特別なシステムを採用。7列のコマは腕にぴったりと沿う、優れたフィット感で、ケースと同様に薄く仕上げられている。
ケースバックからは、パワーリザーブが約66時間のキャリバー7140が鑑賞できるようになっている。
大胆なサイズダウンで話題を呼んでいるIWCのインヂュニアだが、35mmサイズのレッドゴールドのケース&ブレスレットモデルに呼応するかのように、40mmサイズでもレッドゴールドモデルが登場した。デザインやディテールは2023年発表のステンレススティール製モデルと同じだ。
ゴールドのケース&ブレスレットモデルは初めてではないが、インヂュニアらしいブラック文字盤にレッドゴールドとの組み合わせは新鮮。ケースバックはステンレススティールで採用されていたソリッドバックではなく、シースルー仕様となっている。
ケースの厚みはわずかにスリムになっていながら、防水性能は同じ100mを確保する。スポーティな機能性を持たせながら、華やかなエレガンスを生み出している。
STAFF
Writer: Katsumi Takahashi
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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