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ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブは、審美性に優れたレディスウォッチも見逃せない。トレンドを牽引する有名ブランドの新作は要チェックだ。
ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブの新作紹介でメンズウォッチを中心にしてきたが、トップジュエラーや老舗時計ブランドが発表するレディスウォッチも見逃せない。ハイジュエリーウォッチのショーピースから、トレンドを意識したレギュラーコレクションの新作まで話題も豊富だ。
レディスウォッチの魅力は、メンズのような機能性よりも、腕に着けることで完成するデザイン性の高さ。ジュエリーセッティングで華やかさを出しながら、淡いカラーリングを纏った時計は今年らしいトレンド。
まずはカルティエのアニマルジュエリー ウォッチからだ。
ロマンチックな自然主義を感じさせるアールヌーボーの表現はカルティエには欠かせないものだが、もっとも有名なのが1914年から続く「パンテール」だ。今年はクロコダイル、ワニ、タイガーなどのアニマルシリーズが豊作となった。中でも「シマウマとワニ」がモチーフのウォッチに注目だ。
菱形のダイアルに巻き付くような造形はシマウマとワニがモチーフとなっており、18Kホワイトゴールドケースに、職人の手によるダイヤモンドのセッティングとブラックラッカーによる縞模様を配した。さらにアールヌーボーらしいグリーンのカラーストーンを配して生き生きと動物のシルエットを表現した。文字盤にはパヴェセッティングを施し、時分針はクォーツムーブメントで駆動する。
ハイジュエラーらしい希少な素材とそれを生かしたクリエーションに、時計製造技術を融合せ詩情あふれる時を表現した、ヴァン クリーフ&アーペルのポエティックコンプリケーション。「レディ アーペル ジュール ニュイ ウォッチ」は、2008年に発表したモデルを再解釈し、サヴォアフェールによりブラッシュアップさせた。
文字盤は24時間で一周する回転ディスクを備えて天体の動きを表現。太陽にはイエローサファイア、月と星々にはダイヤモンドをあしらい、お互い向かい合わせになるように配置した。その背景にはアベンチュリンガラスで夜空を表現。これはイタリア・ムラーノ島のいわゆるベネチアンガラスの技法が用いられている。文字盤の下半分はマザーオブパールを配して、地平線を表現している。
シャネルのアイコニックなウォッチであるJ12は、29mm、33mm、38mmのケース径のサイズ展開をしている。一般的には33mm以下がレディスモデルに当てはまる。ニーズに応えた選択肢を用意することは、ファッションブランドをルーツとするシャネルならではの戦略だ。
今年の注目は、日本人女性にも人気の高い33mmサイズの自動巻きムーブメントを搭載モデルにダイヤモンドをセットした新作が登場したこと。機械式モデルの拡充は、女性の社会進出の増加にともなって本格的な機械式時計の需要の高まりと、小径化のトレンドに合わせて男性に向けた機械式ムーブメントの搭載という理由もありそうだ。
搭載されるのは、33mmモデル専用の自動巻きムーブメントのキャリバー12.2。これはシャネルが出資しているムーブメントメーカーのケニッシ社製で、2019年に発表された38mmモデル用のキャリバー12.1に続く第2弾目だ。単純に縮小したわけではなく、パーツの大きさや形状、配置を考慮して設計されており、小型ムーブメントながら約50時間のパワーリザーブを誇る。また精度検査機関であるCOSCの認定も受けており、高い実用性も保証される。シースルーのケースバックからは、シャネル クリエイション スタジオが「完全な円」を追求したという円が繰り抜かれた自動巻きローターを見ることができる。
サファイアクリスタルを2層にして、その間にダイヤモンドや貴石が陽気に動くようにしたハッピースポーツはショパールの遊び心を象徴するコレクション。新作はトレンドでもある淡いライトブルーを効果的に配して、軽快な印象に仕上げた。
中央にギョーシェ装飾を施した文字盤には、ライトブルーのCVDコーティングを施した時分秒針に、ローマ数字とバーを組み合わせたアワーマーカーを配して今年らしいデザインに。ムービングストーンはダイヤモンドのほかに取り入れたアクアマリン2石で、全体のライトブルーをまとめ上げた。
ムーブメントはこの「ハッピースポーツ 33mm」のために開発された機械式自動巻きムーブメントを搭載。自動巻き機構やムービングストーンを採用しているにも関わらず、ケースの厚みを10mmちょっとで抑えて、女性の腕元にもフィットする実用性を備える。ケースにはショパールオリジナルのステンレス素材であるルーセントスティールを採用する。
STAFF
Writer: Katsumi Takahashi
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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