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ケース素材にセミラックやチタンを採用するブランドは、今や珍しくなくない。しかしビビッドなカラーのセミラックウォッチや、美しい仕上げにこだわるチタンウォッチは今なお特別だ。そうした一歩先をゆく2大ケース素材を採用したウォッチをご紹介。
少し前まで新素材といわれていたセミラックやチタンは定番化。技術の向上により、カラーや仕上げといった表現力がいっそう豊かになっている。
ケースはムーブメントを守ることが一番の役割なので、頑強であることが求められる。そのためステンレススティールが好まれたが、軽くて硬いセミラックやチタンの登場で状況が一変。金属アレルギーも起こしにくく、軽量かつ装着感も快適で、理想的な素材といえる。しかも近年では加工技術も向上し、繊細な仕上げを施すことで、ステンレススティールのような質感も得られるようになってきた。
高級ブランドではゴールドやステンレススティールモデルのバリエーションとして、セミラックやチタンのモデルが追加されてきた。しかし近年では、新作のフラッグシップモデルにこれらの素材を採用することも珍しくない。本命モデルこそ、セミラックやチタンが採用される時代なのだ。
まずはチタンとセラミックを融合したパネライの新作からだ。
パネライは今年8月にスペイン・バルセロナで開催されるヨットレース、アメリカズカップに関連した新作が充実。イタリア代表として参戦するルナ・ロッサ プラダ ピレリチームをサポートするとともに、アメリカズカップの決勝戦を観戦できる権利がセットとなった新作モデルなんていうのも登場した。
注目はチタンとセミラックの良いところをミックスした新素材を採用する「サブマーシブル クアランタクアトロ ルナ・ロッサ Ti-Ceramitech」。このTi-Ceramitechとは、ブルーのセラミンク化チタンのことで、パネライが特許を取得した素材。セラミック化チタン自体は、もともとヨットレース界では高性能製品に使用されていたものだが、それを7年間の開発期間を経てウォッチメイキングに応用したもの。チタン合金の表面をセミラック層に変化させることで、硬度が大幅に増し、従来のセミラックよりも10倍の破壊靭性を実現した。また電解プラズマ酸化処理によって、海をイメージさせるブルーの色合いにもしている。ステンレススティールよりも44%軽く、高圧と高温にも耐える素材だという。
文字盤はスポーティモデルらしからぬブルーのサンレイ仕上げが施され、上品な雰囲気に。ルナ・ロッサのロゴ入りブルーテキスタイルのバイマテリアルストラップに加え、ラバーストラップも付属する。
時計業界で素材使いにおいては右に出るものはないウブロ。スイス・ニヨンにある本社には、素材開発を専門も行う部門まで有しているほどだ。
そのなかでも力を入れているのが、独自素材の開発だ。セラミック素材は高温で焼成するので、どうしても色が黒くくすんでカラーを表現するのが難しかったが、ウブロは美しい発色を表現することに成功。これまでブラック、ホワイトはもちろんのことブルー、グリーン、レッド、イエローを生み出し、今年は世界で初めてオレンジセラミックを発表した。ベゼルからケースまでポリッシュ加工が施され、艶やかな光沢が上品だ。
オープンワークの文字盤には、外装のオレンジと同じトーンのアワーマーカー、カウンター、針にして、統一感を演出。ムーブメントは自社開発・製造の自動巻きクロノグラフムーブメントの「ウニコ」を搭載。6時のインデックスの上には、クロノグラフ機能のスタート&ストップを制御するコラムホイールが見えるようになっている。
モンブランはモンブラン山の標高4810mがブランドを象徴する数字となっているが、水深でも同じように4810メートの防水性能を備えたダイバーズウォッチが登場した。
高い防水性能を満たすために、ケースは直径43mm、厚さは19.4mmの大型のチタンケースを採用し、その内部は「ゼロ オキシジェン」テクロノジーが使われる。この技術は、ケース内の酸素をゼロにすることで、急激な温度変化によっておこる曇りを解消するだけでなく、酸化を防止するというもの。酸化しないことでパーツやオイルの酸化による劣化を防ぎ、長期間にわたって一定した高い精度をキープできるという利点もある。
文字盤にはモンブラン山にある氷河「メール・ド・グラース」からインスピレーション得た結晶のような模様を「グラッテボワゼ」という手法で表現。搭載されるのはCOSC認定の自動巻きムーブメントで、約5日間のパワーリザーブも備える。
ベル&ロスといえば、航空計器やミリタリーなどからインスパイアされてきたブランド。
そのため精悍なブラックカラーとの相性が良く、黒のケースや文字盤が多く発表されてきた。ブラックセラミックもそのひとつだ。定番のBR01シリーズやBR03シリーズにはブラックセラミックケースがあったが、今年はついにBR05シリーズからも登場した。
BR05シリーズは、BR01 やBR03よりも小振りでやや丸みのあるデザインで、ヘアライン仕上げとポリッシュ仕上げを組み合わせ、メリハリのある質感が特徴だ。それを硬く加工の難しいセミラックでも実現。もちろんブレスレットもセミラック製で、同様の仕上げが施されている。この丁寧な仕事ぶりだけで手に入れる価値があるというものだ。
文字盤は6時位置に主ぜんまいが丸見えのスケルトンムーブメントをブラックルテニウム加工というブラックメッキ処理を施して、オールブラックの世界観に統一。ムーブメントはこれまでの40時間から54時間とパワーリザーブが伸びたムーブメントを搭載。針やインデックスにはグリーンに光る夜光塗料が塗られ、視認性も抜群だ。
STAFF
Writer: Katsumi Takahashi
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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