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10月4日に、デビュー20周年を迎える、女優・北川景子さん。17歳で上京してから、無我夢中で走り続けてきたというこれまでと母親になってから少しずつ変化してきた、仕事に対する思いを語っていただきました。
神戸から上京して、デビュー20周年。北川景子さんにとって2023年は、とても特別だ。
「20年と聞くと、すごく長い時間に思えるんですけど、本当にあっという間で。最初の10年ぐらいは、とにかくがむしゃらというか、ほとんど何も持たず、知り合いもいない状況で東京に来て、そこから熱意だけでやってきたので、当時の記憶はほとんどないんです。忙しかったこともあるんですが、風のように過ぎた10年間でしたね。その後半の10年は、もう少し地に足をつけてというか、キャリアにも少しずつ自信がついてきて、充実はしていましたが、でもやはり早かったです。結婚して8年目になるっていうことも、実は昨日気づいて。うん、なんだか早いなと思っています」
結婚・出産と北川さん自身の生活も大きく変化し、仕事との向き合い方も変わったのでしょうか?
「結婚したときは、おたがい仕事も忙しく、あまり変わらなかったんですが、34歳で出産して、そこからすごく、家庭と仕事のバランスをどうするかは、課題になってきました。いざ子供が生まれたら、この子に365日を捧げたい自分もいました。でも、この仕事をするために東京に出てきた自分が、仕事をしなくなると、自身の存在価値もなくなってしまいそうで。今は、家庭を中心にしつつ、夫やおたがいの両親と相談をしながら、なんとかやっています。働ける時間は少なくなっていますが、そのぶん、すごくひとつひとつの仕事にかける思いは濃くなったというか、一球入魂で! 今は緩急をつけながら、生活している感じです」
撮影前も衣装を入念にチェックし、「まずはジュエリーを身につけてから、髪型を考えたい」と、北川さんがスタッフに伝えていたのは、そういう懸命さからだったのかもしれない。
「モデルからキャリアが始まっているから、撮影の目的に合わせて、何をいちばん見せたいのかを、自然に考えてしまうんだと思います。今日は、ジュエリー自体がもうアートというか、ものすごく完成度が高いから、自分は余計なことをする必要はあまりないなと。実際に撮影も、気負うことなくできたかなと思いました。撮影前は、4カットあるから、髪型も全部変えたいなとか、いろいろ考えていたのですが、でも結局、ヘアメークがシンプルなほうが、ジュエリーが際立つので、それぞれに合わせて、アイラインやリップを少しずつ変えてみたんです」
ふだんから、メークはしなくてもジュエリーはつけていたい、と語る北川さん。シンプルな服に、ジュエリーでアクセントをつけることが多いのだそう。ご自身にとって、ジュエリーはどんな存在ですか?
「自己表現のひとつ、でしょうか。自分の気分というか、バイオリズムに組み込まれているような感じで、自信をもちたいときはこれ、ちょっと気分がすぐれないときはこれ、というふうに、毎日選んでいます。ジュエリーを買うときも、誕生日やクリスマスといった記念日ではなく、自分が仕事やプライベートで、よく頑張ったなというタイミングが多いですね。だからこそ、自分にとって、ジュエリーは気持ちに寄り添ってくれるものというか、お守り代わりになっているのかもしれません」
1986年生まれ、兵庫県出身。映画やドラマで、数多くの作品に出演。NHK大河ドラマ「どうする家康」でのお市役は、記憶に新しい。現在は、WOWOW 連続ドラマW 湊かなえ「落日」で主演を務める。10月4日にはデビュー20周年を記念した写真集『「37」20th anniversary』を発売。
●掲載商品の価格はすべて、税込み価格です。
初出:2023年9月30日発行『AdvancedTime』18号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Model: Keiko Kitagawa
Photo: Kazutaka Nakamura
Styling: Fusae Hamada
Hair & Make-up: Takuma Itakura(nude.)
Text: Kaori Yuguchi
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