奈良の伝統食・そうめんが進化した。究極の味わいでほっこり

東京・中目黒に2023年8月にオープンしたのがソーメン・キュイジーヌ「ON TOKYO（オン トーキョー）」。主役はこれまでのそうめんの概念を覆す麺。加えて、旬の食材を盛り込んだ一品料理と、そのどちらとも相性のいい奈良産の選び抜かれた日本酒が気軽に楽しめる。

まず味わいたいのは麺。温かいそうめんか、冷たいそうめんにするかと迷うところだが、枕崎産の本枯節と羅臼昆布をたっぷりと使った関西風の出汁を堪能するなら、「温かいオン麺」を。

ひと口味わえば、これまでに味わったことのないツルツルとなめらかな食感に驚く。一般的なそうめんは、小麦粉と食塩、水を主原料とし、食用油を用いて手延べして作られる。けれど、同店が選んだのは、油を使わずに葛を加え、奈良の麺職人がこだわり抜いて仕上げた、最上級のそうめんだ。

「地味深い、本物の関西の出汁と、のど越しのいいそうめんを東京で気軽に味わってほしい」という想いがあって、奈良から東京へと進出。出汁は関西と東京では水の硬度が異なるため、鰹節と昆布の配合も変えているという。

さらに濃厚な出汁を満喫するなら「季節の貝めん」をオーダーしよう。このそうめんは、煮麺にしても伸びが緩やかなので、日本酒やワインと一緒にゆっくり味わうのもいい。

枯節ベースの出汁と貝の旨みが融合したスープは、締めの1杯に最適。オプションでトッピングの「大和橘」（プラス￥165）を少し加えれば、上品な柑橘の香りが漂いさらに食をそそる。

変わり種なら、奈良のブランド豚「やまとポーク」を使った、ボリュームたっぷりの「やまとポーク旨出汁つけめん」（￥1,540）は、最近、人気上昇中の全粒粉のそうめんを、つけめんスタイルで。ほかにも、温・冷ともに季節替わりのそうめんを含めバリエーションは10種を超える。昼はメインの食事に、夜はつまみにもなるし、締めにもちょうどいい。

夜は丁寧に仕込まれた一品料理と締めのそうめんを

そうめんに加えて、夜のお楽しみは和食ベースの創作一品料理だ。旬の恵み、奈良産の食材を取り入れ、相性のいい日本酒も揃う。

「白いだし巻き」は、奈良・明日香村にて、無農薬のえさを与え、平飼いで育った鶏卵を使った、関西風の自慢の出汁をたっぷりと味わえるひと品。希少な卵ゆえ、入荷がないこともあるから、あればぜひオーダーを。

華やかな「鯛昆布締め野菜巻き 梅ジュレ」は、昆布締めにすることで旨みを凝縮させた鯛を季節の野菜とともに。酸味がほどよく爽やかな梅のジュレがいいアクセント。まだ少し暑さの残る宵に、スッキリとした日本酒とともにオーダーしたい。

そうめんと同じく、奈良が発祥とされるのが日本酒。地酒のなかでも、伝統と革新の魅力を兼ね備える個性豊かな蔵の純米酒のラインナップが興味深い。フレッシュな味わいの新酒から熟成酒まで、料理と合わせて。

そして、締めのスイーツにも抜かりはない。本わらび粉を使い、店内でその日に練り上げる自家製のわらび餅や、日本最古の柑橘とも称される、奈良の大和橘の香りが爽やかなアイスクリームなどが味わえる。

店内は、木の温もりに北欧のエッセンスをプラスした居心地のいい空間。国内外から選りすぐりのチェアや照明、環境に配慮したサステナブルな家具などが配され、窓には障子を配するなど、和モダンな雰囲気だ。

今後は単品だけでなくコース料理や、奈良の蔵元を招いたイベントなども予定されている。

スタンディング感覚の気軽な利用から、個室での会合やパーティーまで幅広い利用に対応。覚えておくと役立ってくれるアドレスが、またひとつ増えた。

ソーメン・キュイジーヌ「ON TOKYO（オン トーキョー）」ペア食事券をプレゼント

「食事券（シェフのおまかせコース。日本酒ペアリング付き）」（1名￥11,000相当）をペアで2組に抽選でプレゼントいたします。

■締め切り：2023年10月29日（日）23:59まで

ご応募いただくには小学館IDへのログインが必要です。是非、小学館IDへ会員登録（無料）の上、ご応募ください。