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春のスイスは新作時計の季節だ。ジュネーブでは3月末に高級時計ブランドが一堂に会する見本市、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブが開催された。今年のウォッチトレンドを占うのに欠かせないイベントだ。新作時計のご紹介の前に、まずは新体制で2年目の見本市となったウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブとお祭りムードのジュネーブの街をご紹介していこう。
コロナ禍を経て、ガラリと変わったスイスの時計見本市。これまでは1月にジュネーブでのSIHH(通称ジュネーブ・サロン)と3月に100年以上続く世界最大の時計見本市バーゼル・ワールドが開催されてきた。しかし、バーゼル・ワールドはさまざまな理由から存続のための努力もむなしく2022年に消滅してしまった。そしてバーゼル・ワールドに出展していたパテック フィリップやロレックスなどの主要ブランドが、カルティエやヴァシュロン・コンスタンタンを擁するジュネーブ・サロンに、合流してウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブが誕生したのだ。
今年で2年目となる対面で開催したウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブは48ブランドが出展。もともとジュネーブ・サロンで使われていた会場はブランド数が増えたことで増床しておおよそ2倍の規模に拡大した。会場のブースは、バーゼルとジュネーブのどちらのサイドに出展していたかでデザインが微妙に異なる。
ジュネーブ・サロンサイドはもともと招待制で入場する際にも手荷物検査を行う厳格さがあったが、それゆえに会場に入ってしまえば開放的でブースの間口は広くラグジュアリーな外観が多い。一方、バーゼル・ワールドサイドは一般開放されているものの、セキュリティのため出入口は狭く、SPが立っていたりするため、気軽に内部には入れず堅牢な印象だ。ちなみにパテック・フィリップとロレックスはバーゼル時代と外観はほぼ一緒。シャネルやタグ・ホイヤーは区画の形がバーゼルとは異なったので、新しい外観となっている。
ウォッチズ&ワンダーズはバーゼル・ワールドの主要ブランドが合流したことで注目度も上がった。取引関係、メディア関係の訪問者数は、3月26日から4月2日までの開催期間で4万3千人に上り、過去最高の数字を打ち立てた。週末には一般開放されたことも新しい試みだった。
ラグジュアリーな空間が広がるウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブの会場。
SIHH時代からと同じく、ジュネーブ空港すぐそばのPalexpoが会場だ。しかし、ウォッチズ&ワンダーズの熱気は会場だけに留まらない。スイスの基幹産業でもある腕時計は、もちろん出展した48ブランドだけではなく、ジュネーブ市街の工房やホテル、中小規模のブランドが集う会場など、独自に発表の場を設けるブランドも少なくない。また「イン・ザ・シティ」と題された試みでは、街中に点在するウォッチブティックやジュネーブの要所で関連イベントを展開。こうして街全体と人を巻き込み、新作時計の発表を盛り上げているのである。
市中では観光名所であるモンブラン橋にウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブの旗が掲げられたり、夕暮れ時になると、パフォーマーがどこからともなく現れ、ウォッチムーブメントのリズムで踊り出し、お祭り気分を盛り上げてくれる。ジュネーブの街全体で時計産業の活況さと勢いを感じさせた。
今年も多くの新作時計が発表された。このあとからはAdvancedTime取材班がジュネーブで見つけた旬な腕時計たちをトレンドが掴みやすいようにテーマごとに順次ご紹介していく。
STAFF
Writer: Katsumi Takahashi
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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