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一回だけの紹介だけでは収まらなかった、豊作な秋冬の新作時計。あっと驚くような新機軸の時計を発表するなど話題作が続く。年末に向けてヒートアップする新作モデルを紹介していこう。
秋が深まる今日この頃、収穫祭のように新作時計も豊作だ。
前回の公開でも春先の発表モデルに負けない新作時計をご紹介した。しかし、今年は新しいムーブメントや新素材を採用した新機軸を打ち出した時計が、秋に次々と発表されている。また新型コロナウィルスの心配があった春先と比べて、リアルの世界で会場に人を集め、大々的に発表イベントを行うブランドも増えてきた。タッチ&フィールの機会が増し、実際に触れて操作性の確認や素材の質感を確認できるようになったので、より本質的な時計選びができるようになったきたといえるだろう。
加えて、行動制限が徐々に緩和されて外国人の旅行者が増え、インバウンドの期待も高まっている。そこではミドルレンジの時計ブランドの勢いが加速しそうだ。
前回に続き、まだまだ終わらない新作時計の紹介をお届けしよう。
大きな窓から見える時刻表示を3枚のディスクの回転で表現する機械式デジタル時計のツァイトヴェルク。搭載するムーブメントにアップデートさせてリニューアル。時刻表示の回転ディスクは瞬時に進むため、動作のエネルギーがとても必要だった。この第2世代機では香箱を重ねて2つ備えることで、先代機のパワーリザーブ36時間から72時間へと大きく性能を向上させた。それでいてケースの厚みは0.4mmもスリム化を実現。これは今年リニューアルされたグランド ランゲ1にも取り入れられた同じ手法で、文字盤とガラスの距離やムーブメントとサファイアクリスタルの距離を詰め、腕元の収まりがいいサイズ感に仕上げた。また4時位置の側面には新たにプッシャーが追加され、時表示だけ早送りできる機能を備える。プラチナケースもランゲとしては非常にレアだ。手巻き。プラチナケース。ケース径41.9mm。
モダンなデザインとスリムケースが特徴であるデ・ヴィル プレステージがコレクションを一新。その新作コレクションでは、サイズ、機能、ダイヤルカラー、ケース素材でさまざまな展開があり、合計で138種類もラインナップされる。その中から最も象徴的なモデルをピックアップ。大きな進化は、機械式のモデルにおいてはすべて高精度と高い耐磁性を備える「マスター クロノメーター」のムーブメントを搭載したところ。同じデ・ヴィル コレクションの中でも「トレゾア」は一足先に採用されたが、今回「プレステージ」が続いた。さらにゴールドモデルは、これまでの18Kレッドコールドから18Kセドナゴールドへと変更。セドナゴールドはオメガ独自のレシピのゴールドで、ゴールドのほかに銅やパラジウムを配合した、長期間色褪せることなく赤みの強い色合いが特徴だ。ダイヤルはサンブラッシュ仕上げにブルーのPVDコーティングを施し、表情豊かに仕上げている。自動巻き。18Kセドナゴールドケース。ケース径41mm。
ミリタリーデザインを得意とするベル&ロスだが、“アーバンライフ”をテーマに掲げて発表したBR 05の成功が記憶に新しいところ。そのBR 05のハイグレード版となるのがBR-X5だ。採用されたムーブメントは、チューダーやシャネルも採用する今、話題のケニッシ社製。チラネジ付きの可変慣性バランスホイールを備えた専用の自動巻きムーブメントで、約70時間パワーリザーブの高級機の仕様となっている。さらにベル&ロスとしては初めてクオリティを保証するCOSC認証を取得したキャリバーであり、保証期間も従来の2年から5年へと延ばした。外装デザインも一見、BR 05と同じに見えるが、サイドは繰り抜かれ、軽量化した。ダイヤルは3日間を連続して表示するに日付窓や円形のパワーリザーブインジケーターを備え、デザイン性の高さもベル&ロスらしい。アイスブルーのダイヤルカラーも鮮烈だ。自動巻き。ステンレススティールケース。ケース幅41mm。
ノルケインは2018年に創業したばかりだが、その時計作りに注目を集める新進気鋭のスイスブランド。今年は時計界の大物、ジャン・クロード・ビバーを顧問に迎え入れ、この秋に「ワイルドワン」を発表した。最大の特徴は独自素材の「NORTEQ(ノルテック)」を外装パーツ(ベゼルとケースバック)に採用したことだ。この素材はカーボンファイバーと高性能ポリマーマトリックスの複合素材で、ステンレススティールの6分の1の軽さを誇る。ノルテックで上下から挟むラバー製のミドルケースは、ちょうどクッションのような役割を果たし、高い耐衝撃性も備える。またダイヤルの模様は、ノルケインのロゴをデザイン化し、レーザーカットで3層構造の独特な雰囲気に仕上げた。ムーブメントには昨年より採用されているケニッシ社製の自動巻きムーブメントが搭載される。自動巻き。ノルテック×ラバーケース。ケース幅42mm。
2019年に誕生したアルパイン イーグルは、今やショパールの中でも屈指の人気を誇るモデル。この秋にはイーグルの目の虹彩からインスピレーションを得たサンバースト装飾のダイヤルに、新色「パイングリーン」を採用したモデルが登場。これまでブルー、グレー、ブラックとベーシックカラーを展開してきたが、トレンドカラーでもあるグリーンを配し、これまでとは異なる魅力をアピールする。ショパールといえば、サステナビリティや社会貢献の意識が強い時計ブランドとして知られ、アルパイン イーグルコレクションのスタートと同時にその名を冠した財団も設立されている。時計の売り上げの一部には今は姿を消したレマン湖畔でのオジロワシを再び棲息できるような環境作りのための運動に寄付されることになっている。ブティック限定。自動巻き。ルーセント スティール A223ケース。ケース幅41mm。
STAFF
Writer: Katsumi Takahashi
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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