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グラミー賞を3度受賞の黄金コンビ！アンドリス・ネルソンスとボストン交響楽団が5年ぶりに来日

サントリーホールは、グラミー賞を3度受賞した黄金コンビによる「KDDI スペシャルアンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団」公演を開催する。

LIFESTYLE Nov 11,2022

グラミー賞を3度受賞の黄金コンビ！アンドリス・ネルソンスとボストン交響楽団が5年ぶりに来日

アメリカ躍進時代から創立140年以上の歴史を誇るボストン交響楽団
15代目、音楽監督アンドリス・ネルソンスとのコンビでグラミー賞に３度輝く
KDDI スペシャルアンドリス･ネルソンス指揮ボストン交響楽団　東京公演

アメリカ躍進時代から創立140年以上の歴史を誇るボストン交響楽団

「アメリカ5大オーケストラ」の一画を成すボストン交響楽団は、アメリカを２分した南北戦争後、工業生産力でイギリスを抜いて世界一となり、アメリカが大国への道を歩み始めた1881年10月に創立され、140年以上の歴史を誇る名門。

創立者のヘンリー・リー・ヒギンソンは、当時、父親の事業「リー・ヒギンソン商会」に籍を置くビジネスマンであった。約6年間のヨーロッパ滞在経験から、ヨーロッパの都市で出会ったオーケストラによる演奏感銘を受け、アメリカに帰国後、上質な最高の音楽を地元の多くの人々が気軽に楽しめる恒久的なオーケストラとして、ボストン交響楽団（BSO）を創設した。

初代音楽監督には、ドイツで生まれイギリスで成功を収めたバリトン歌手であり、ピアニストでもあるジョージ・ヘンシェルが就任し、ウースターやプロビデンス、オレゴンのポートランド、さらにフィラデルフィア、ニューヨークといった遠方でもツアーを行い、知名度を高めていった。

15代目、音楽監督アンドリス・ネルソンスとのコンビでグラミー賞に３度輝く

ヘンリーの意向もあり、主に海外の著名な指揮者を首席指揮者として招聘し、音楽史に名を刻む、アルトゥール・ニキシュ（1889年～1893年）、ピエール・モントゥー（1919年～1924年）、などが指揮を務めた。

特に1924年～1949年の25年にわたり首席指揮者となったセルゲイ・クーセヴィツキーの時代にBSOの名声は飛躍的に高まり、1985年から続く、夏のコンサートの拠点をバークシャー郡のタングルウッドに置き、「タングルウッド音楽祭」は、世界で最も重要な音楽祭の一つとなった。クーセヴィツキー後も、シャルル・ミュンシュ（1949年～1962年）、エーリヒ・ラインスドルフ（1962年～1969年）、ウィリアム・スタインバーグ（1969年～1972年）と継承され、1973年から2002年に桂冠音楽監督に任命されるまで29年の長きにわたり小澤征爾が務めた。小澤征爾時代には４回の日本公演が開催されたこともあり日本での人気も格段に高まった。

2014年シーズンから15代目の音楽監督としてアンドリス・ネルソンスが就任。2016年、17年のグラミー賞を連覇、19年にも受賞するなど、現代の最高峰に立つコンビとして目覚ましい活躍を続けている。

ボストン交響楽団とアンドリス・ネルソンスと内田光子の画像 — ボストン交響楽団とアンドリス・ネルソンス（中央）、内田光子（右）

今回の3日間の東京公演では、11月13日にマーラーの交響曲第6番、14日はサントリーホールのアソシエイト・アーティストでもあるピアニスト内田光子をソリストにベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」とショスタコーヴィチの交響曲第5番「革命」を、15日にはショウの「Punctum」、R.シュトラウスの「アルプス交響曲」といったプレミアムな構成で、それぞれの魅力の聴き比べも楽しめる。