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10年後も愛せる服選びで普遍的なマイ・スタイルを追求！

センスのいい男性が実践する、おしゃれのマイ・ルールとは

「AG」代表

片野英児

インスタグラムで共感を呼んでいる大人のメンズカジュアル最前線！今回AdvancedTimeが注目したのは、片野英児さん。リアルで実践的ながら本当におしゃれを楽しむ姿が、そこにはありました。

FASHION Oct 21,2022

オーセンティック、クラシック、ベーシック。そんな言葉で形容できる片野さんの装いには〝変わらない〟揺るぎないスタイルがあります。「服を選ぶときにいつも考えるのは、その服を10年後も愛していられるかどうか。すると必然的に、てらいのないデザインの服に心動かされるんです」。その象徴となるのが、古着や定番服。時代を超えて変わらない姿のまま存在する、その普遍性に共感するのだとか。「たとえば５年前と現在の自分の投稿を比較してもよくわかるんですが、ずっと似たような服を着ています。でも実は時代や流行、気分によって、サイズ選びや色合わせを変えるので、自分的には似て非なるもの。そんな調子でおしゃれを楽しんでいます」

〝ブリティッシュメイド〟のタイロッケンコート、自身のブランド〝ANK〟別注となる〝グッドウェア〟のポケTと〝ルサンパレイユ〟のチノパンM52。そしてホワイトソール仕様で個人カスタムした〝レッド・ウィング〟や小物にいたるまで、どれも普遍的な魅力を放つ名品ばかり。「クラシックなイギリスとフランスとアメリカのアイテムを、1990年代的なオールブラックでコーディネートしました」。

〝フォアモースト〟のサングラスも黒！

〝ロレックス〟の『エアキング』も黒文字盤！

〝レッド・ウィング〟の『ポストマン』も黒！

男らしいブラック×オリーブの配色

主役となるショート丈ジャケットは、1894年創業の英国ブランド〝バブアー〟の名作〝スペイ〟のヴィンテージもの。オリーブ×ブラックの配色が精悍な印象。

ネイビーのハリントンジャケットの裏地には、トラウザーズと同じチェック柄を配したニクい演出。どちらも自らクリエイティブディレクターを務める、スコットランドの老舗テイラー＆キルトメーカー〝キンロックアンダーソン〟のもの。

着こなし方はトップボタンだけをあえて留めて

黒のチノM52＆スニーカーとの対比で際立つ、主役のホワイトデニムジャケット。「滋賀を拠点とする〝コナーズソーイングファクトリー〟のオリジナルブランド〝ワンピースオブロック〟と熊本の古着屋『TWO FACE』のコラボにより生まれた、わかる人にはわかる、由緒ある意匠をミックスしたユニークな逸品です」。

セットアップで楽しむデニムのジャケット＆パンツは、〝ワンピースオブロック〟のもの。「自身のYouTubeチャンネル『アニチューブ』の企画で一から縫い上げていただいた、一生もののアイテムです」

絶品グルメの投稿にも注目！

プライベートや仕事で出合う絶品グルメを、最愛の定番服を着て楽しむというのが片野流。その一部を右上から時計回りに紹介します。まずは〝ジェームスグロース〟のライダースで堪能する名物ホルモン。そして米軍Tシャツで味わう、ドイツスタイルのソーセージ＆ビール。〝ブルックスブラザーズ〟のボタンダウンシャツで平らげる海鮮五目そば。最後は米軍ジャングルファティーグジャケットで舌鼓を打つ金沢おでん。

PROFILE

「AG」代表

片野英児

〝アニキ〟の愛称で親しまれ、定番服と古着に、昭和酒場を取り入れたコンテンツで人気を博す。スコットランドのブランド〝キンロックアンダーソン〟の国内展開におけるクリエイティブディレクターや、自身のブランド〝ANK〟で有名ブランドとのコラボ商品開発やイベント出演、自らのYouTubeチャンネル「AniTube（アニチューブ）」など幅広く活躍している。東京在住、1968年生まれ。
Instagram／@eijikatano

初出：2022年9月24日発行『AdvancedTime』13号。掲載内容は原則的に初出時のものです。