ファッション界のレジェンド、圧巻のコシノヒロコ・ワールドを体感!

日本のファッション文化を牽引し続けてきたデザイナー・コシノヒロコ氏の創作活動を包括的に再検証する、過去最大規模の展覧会で、ファッションとアートとの境界線を自在に行き来する、その刺激的なクリエーションに触れる。

LIFESTYLE May 19,2026
ファッション界のレジェンド、圧巻のコシノヒロコ・ワールドを体感!

⽇本を代表する世界的ファッションデザイナー・コシノヒロコ氏が、2026年5⽉26⽇(⽕)より7月26日(日)まで、東京都現代美術館にて『(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO 新説/真説 コシノヒロコ』と題した展覧会を開催。

その開催を直前にして、今回、かつて自宅であった安藤忠雄氏の設計による「KHギャラリー芦屋」と、その近隣にあるアトリエを訪ね、コシノ氏本人から、本展に込めた特別な思いを聞いた。

「KHギャラリー芦屋」の一角にある『3COLORS』という作品群の画像
「KHギャラリー芦屋」の一角には『3COLORS』という作品群が。3色限定で描く絵画は色彩の「制約」をあえて設けることで、表現の本質を際立たせるアプローチ。「少なさ」によって「豊かさ」を引き出している。ときには演奏者を招いて、ここでピアノリサイタルが行われることも。

コシノヒロコ氏は、文化服装学院卒業後に銀座小松ストアー(現・ギンザコマツ)の専属デザイナー契約を経て、1964年に心斎橋にオートクチュール・アトリエを開設。世界各地から集まる最高級のテキスタイルと向き合う経験を通じ、素材の特性を引き出す技術を一心に磨き続け、ユースカルチャーの感覚とクチュリエとしての確かな技術とを結びつけるその大胆な発想は、コシノコレクションの真骨頂でもある。

現在も第⼀線で創作を行いながら、来年90歳という大きな節目を迎えるコシノ氏にとって、今回の個展は、これまでの歩みを振り返ると同時に、今なお進化し続ける現在地を表す、極めて意味深いものである。

コシノヒロコ氏の画像
5つの章立てによって構成される展示は、これまでの各時代における表現と思想の変遷を立体的に提示しつつも、作品と鑑賞者、さらには空間そのものが視覚的に呼応し合い、コシノワールドの全体像をダイナミックに体感することができる。

半世紀を超えるキャリアの中で生み出されてきたその膨大な作品群からは、ファッションデザインのみにとどまらず、絵画・音楽・映像・インスタレーションなど、マルチな領域にわたり、約400点もの作品・資料が展示され、墨、水彩や油彩によるペインティング、タペストリー、歌舞伎座公演での舞台幕、長唄の映像まで、ファッションとアートの間を常に横断しながら、絶えず自己更新を続けてきたひとりの表現者としての姿は、圧巻の一言につきる。

複数のファッションブランドのデザインを手がけるほか、アーティストとしての活動にも注力し、これまでも国内外の個展を多数開催してきたコシノ氏。幼少期より親しんできた長唄や三味線の演奏をはじめ、陶芸にいたるまで、こうした表現活動のすべてにはまた、日本の美意識や伝統文化への深い関心と敬意が通底している。

さらに、パリを拠点に活動する若手芸術家、マティルド・ドゥニーズ氏に、自身の歴代テキスタイル生地を提供したコラボレーションや、東京都および公益財団法人東京都歴史文化財団による「ネクスト・クリエイション・プログラム」の一環として監修を務める「こどもファッションプロジェクト」の成果展示と、次世代の表現者との共同プロジェクトは、国籍や時代を超えた創造の可能性をも提示。

単なる回顧展にとどまらず、既存のブランドイメージや枠組みに決した収まることのない、ひとりの表現者としての存在は同時に、日本発のクリエーションがどのように社会や世界と交差し、独自の展開を遂げてきたのかを浮かび上がらせる軌跡でもあり、「今、この表現はどのような意味を持つのか」という視点からも、再解釈を試み続ける挑戦だ。

2013年制作の『幸せの青い鳥』の画像
2013年制作の『幸せの青い鳥』。388cm×220cmのこの大作では、布・和紙・アクリル絵具・ジェッソ・木炭・パステルといった多様な素材が重層的に用いられ、テキスタイルと絵画の領域を自由に横断する表現により独自の画面が構築され、コシノ氏の創作の特質を端的に示している。
コシノヒロコ氏の画像
PROFILE
ファッションデザイナー
コシノヒロコ

1937年、大阪・岸和田生まれ。文化服装学院在学中に日本デザイナー協会デザインコンクールで1位を受賞。1964年、大阪・心斎橋にオートクチュール・アトリエを開設。1977年以降、年2回東京コレクションに継続して参加する。1978年には日本人として初めてローマのアルタ・モーダに参加し、その後も、パリ・上海など世界各地でコレクションを発表。1995年、米国ワシントンD.C.で開催された国際アパレル連盟総会にて、アジア代表デザイナーとして講演を行う。また、異分野のアーティストとのコラボレーションなどを通じ、ファッションの領域を越えたイベントや表現活動を、国内外で展開している。

『(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO 新説/真説 コシノヒロコ』展のポスターの画像

『(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO 新説/真説 コシノヒロコ』

会期:2026年5月26日(火)~7月26日(日
休館日:月曜日(7月20日は開館)、7月21日(火
開館時間:10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで
会場:東京都現代美術館 企画展示室 地下2階
観覧料:一般2,200円/大学生・専門学校生・65歳以上1,500円/中高生800円/小学生以下無料/ツインチケット4,000円(一般2枚
特設サイト:https://hirokokoshino.com/unknown/

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