動くラグジュアリーホテルで洋上滞在を満喫「飛鳥Ⅱ」2泊3日のショートクルーズ

日本を代表するクルーズ船「飛鳥II」の船旅。ロングクルーズに出かける時間はない時に、海好き、ホテル好きの心を満たしてくれるのがショートクルーズだ。今回は金沢から乗船し、函館で下船する2泊3日のクルーズを体験した。

LIFESTYLE Dec 17,2024
動くラグジュアリーホテルで洋上滞在を満喫「飛鳥Ⅱ」2泊3日のショートクルーズ

ここ数年、さまざまなクルーズ船が日本に寄港し、クルーズが旅のトレンドになってきた。世界一周といったロングクルーズは魅力的だけれど、日本発着のショートクルーズは、日本にいながらにしてラグジュアリーな旅が味わえるのがいいところ。

「飛鳥Ⅱ」にも、1泊からのショートクルーズのプランが1年を通じていくつもあり、今回は、金沢港発、2泊3日のオールクルージングで函館港に入港するプランに体験乗船。日本船の魅力を再確認する好機となった。

飛鳥Ⅱの画像
金沢港に停泊する「飛鳥Ⅱ」。全長241メートル、50,444トン。

出発地は金沢港。出航時間は17:00、乗船開始はクラス別に15:00から。JR金沢駅など繁華街から金沢港までは車で15~20分程度なので、クルーズ前に金沢市内でランチを味わってから港へ向かった。これもまた、地方発クルーズの楽しみ方のひとつ。

飛鳥Ⅱの画像
左/乗船しレセプションでチェックイン。 右/出航まではウェルカムドリンクを味わいながらくつろいで過ごした。

「飛鳥Ⅱ」は12階層で、乗船するとデッキ5(5階)がレセプションとレストラン、キャビン(客室)はデッキ7~10の4フロアにあり、10デッキはオールスイートルーム。全436室が海側、ほとんどの客室にバルコニーが付いているので、海を存分に眺めながらの滞在ができる。

アスカスイートの画像
左/「アスカスイート」(45.8平米)。全ての客室が海側に面し開放感も抜群。 右/「スイート」カテゴリのキャビンには冷えたスパークリングワインとウェルカムフルーツがセットアップされる。

癒しの空間でのんびり過ごす

露天風呂の画像
海を漂っているような気分を味わえる露天風呂。

最上階の12デッキには、「飛鳥Ⅱ」自慢の展望大浴場「グランドスパ」がある。全客室にバスタブが配されているといっても、日本船ならではのおもてなしである大浴場もぜひ。

日中の開放感ある風景、夜は漁火、そして、夜が明けていく早朝の雰囲気など、時間を変えての湯あみが楽しい。

ジャグジーの画像
絶景のジャグジーという贅沢も。

「グランドスパ」の向かいにあるのが、「アスカ アヴェダ サロン&スパ」。トリートメントからヘアカット、ヘアスタイリング、メイク、ネイル、着付けまでを担うトータルサロン。特に、美容師が担当してくれるヘッドスパは、性別を問わず人気が高い。

ヘッドスパ専用の個室の画像
ヘッドスパ専用の個室も用意。

現代人の多くが凝っているというのが頭。ヘッドスパでコリをほぐされ、頭皮のケアも。受けた後は、至極、スッキリ!

船内グルメは自分のスタイルに合わせて楽しむ

船内の食事は、基本的にはオールインクルーシブ。メインダイニング「フォーシーズン・ダイニングルーム」や「リドカフェ&リドガーデン」ほか、カフェ、ラウンジ、バーなど、10か所を超える場所で食事や軽食が楽しめる。

まずは、メインバー「マリナーズクラブ」でアペリティフを。ディナーの前に「飛鳥クルーズオリジナルクラフトジン」を使ったシグネチャーカクテル「ワールドクルーズ」を味わった。

カクテルの画像
左/左から「ワールドクルーズ」、日本酒を使った「エンブレム」各1500円。 右/初代から現15代まで、歴代船長をイメージしたカクテルもある。

アペリティフを楽しんだら、ディナーは「フォーシーズン・ダイニングルーム」にて、フレンチのフルコースを。料理に合わせたワインのセレクションにも定評がある。

フォーシーズン・ダイニングルームの画像
「フォーシーズン・ダイニングルーム」。朝食とランチタイムは和食を用意。
料理の画像
左/乗船時のコースより、メイン「黒毛和牛フィレ肉のポワレ 飛鳥フォンドヴォーの赤ワインソース」。 右/乗船時の朝食。

なお、11デッキに設けられた「プレミアダイニング ザ・ベール」は、「ロイヤルスイート」「和洋スイート」「アスカスイート」のゲストのみの専用ダイニング。静かな空間で海を眺めながらのディナーが楽しめる。

プレミアダイニング ザ・ベールの画像
特別なダイニング空間「プレミアダイニング ザ・ベール」。

また、ビュッフェスタイルの朝食とランチをカジュアルに楽しめるのが「リドカフェ&リドガーデン」。

ライカレーバーガーの画像
作りたてが味わえるスタッフおすすめの「ドライカレーバーガー」。

そして、船内の各所に「飛鳥Ⅱ」のモチーフがちりばめられている。ダイニング空間もしかり。いろいろと探してみるのも面白い。

飛鳥Ⅱの画像
左/船のシルエットがディナープレートに。 右/「リドカフェ&リドガーデン」には可愛らしい船長が。

そして、どこで過ごしていても、つかず離れず、スタッフのおもてなしが心地いい。キャビン436室(定員872名)に対し、乗組員は約490名。乗船時はほぼ満室だったが、ゆったりと過ごせ、滞在を通じてスタッフの目が行き届いていると感じた。

ラグジュアリーでスペシャルなハイティーを

飛鳥Ⅱの画像
眺めのいいラグジュアリーな空間で、ゆっくりと過ごせる。

ホテルのアフタヌーンティーはちょっと気恥ずかしいが、ゆっくりと楽しみたいという向きにぴったりなのが、1日6セット限定の「イブニングハイティー」(乗船後に予約)だ。

今回は、3種類あるなかから、オードブルもスイーツも楽しめる「スタンダードセット」をオーダーし、船首に位置する「ビスタラウンジ」で楽しんだ。

料理の画像
「イブニングハイティー」1セット(2名分。有料)。シャンパーニュ(ハーフボトル)付き。

暮れていく景色、刻々と変わる景色を眺めながらのラグジュアリーなハイティー。忘れられないひと時となった。

グルメに加えてエンタメも充実。「ギャラクシーラウンジ」では、毎夜、エンターテイナーによるショーという楽しみがあり、船内シアターの「ハリウッドシアター」では、名画が上映される。

自分を見つめなおすという過ごし方もできる

船内で楽しめるコンテンツがたくさんあって、パートナーや友人たちと船内で楽しく過ごしていると、ふと、ひとりになりたいときもある。そういった時に過ごせる場所が多いのも魅力だ。

24時間利用できる「ライブラリー」、ブックラウンジの「イー・スクエア」は、ドリンクを飲みながらの読書、そして、ビジネススペースとしても使いやすい。和室の用意もある。

飛鳥Ⅱの画像
左/「ライブラリー」。幅広い蔵書セレクションも興味深い。 右/海を臨む和室「游仙」も自由に使える空間。

時間によって場所を変え、ただ、海を眺めているという時間も有意義。

海の画像
左/デッキの船尾からの「航跡」。いつまでも飽きずに眺めていられる。 右/群青色の海、刻々と変わる景色と雲を心ゆくまで。

朝、デッキをウォーキングしていたら、偶然にも船長に遭遇。「昨夜は船長をイメージしたカクテルを味わいました!」と声を掛けたら、にっこり笑って応えてくれた。

飛鳥クルーズ第15代船長の画像
飛鳥クルーズ第15代船長。

船内グルメも開放感ある眺めも存分に味わって、気がつけば3日目の朝を迎えていた。

函館港の画像
3日目朝。いよいよ函館港に入港。

函館港に入港し、下船後に観光へと向かう乗船客を多く目にした。かくいう私も、また函館でランチをしてから帰路へ。クルーズ前後に、今回ならば金沢や函館の観光をプラスする、クルーズ+発着地を巡るという旅も魅力的だと感じた。

「飛鳥Ⅱ」は2025年春、最後の世界一周クルーズへと出航する。そして、同年「飛鳥III」の就航が予定されている。「飛鳥Ⅱ」とは、また違った魅力のある船だというから、乗り比べできる日を楽しみに待ちたい。

お問い合わせ先
郵船クルーズ(飛鳥II)
https://www.asukacruise.co.jp/

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