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大阪・梅田の阪急メンズ大阪3階に移転リニューアルオープンした「ブリオーニ 阪急メンズ大阪店」。大阪のイメージとして設定されたゴールドという色が、さまざまな形で織り込まれた店内は、明るく、そして華やかな印象。その一方で、テーラーが店舗に在籍してサービスが提供されるなど、“ブリオーニ”の特徴である、高いテーラーリング技術とクラフツマンシップが端的に表現されている。
3月末に移転リニューアルオープンした「ブリオーニ 阪急メンズ大阪店」。昨年オープンした「ブリオーニ 大丸京都店」がそうだったように、“ブリオーニ”のルーツであるイタリア・ローマの美意識を軸に、店舗が所在する都市から着想された色や質感を盛り込んだ内装になっている。そして、今回大阪からインスパイアされた色はゴールド。さらに錦秋の大阪城から連想されたという、M.I.T.A.(Manifattura Italiana Tappeti Artistici)のテキスタイルアーカイブから選ばれた「フルーツカート(Il carretto della frutta)」という絵柄のウォールタペストリーが店内に配されている。
M.I.T.A.とは1920年代にイタリア・ジェノヴァで設立され、手織り職人の伝統や技術をベースとした、高品質なカーペットやタペストリーを生産していた織物会社。フトゥリズモ(未来派)のアーティストやジオ・ポンティといったデザイナーとコラボレーションし、モダンでオリジナルな柄が人気を博した。“ブリオーニ”では1970年代に閉じたM.I.T.A.の、リクリエイトされたカーペットやタペストリーをこれまでも店内で使ってきた。
広い間口の開放的なショップは、イメージカラーであるゴールドを連想させるような色あいのカーペットに、備え付けのインテリアはチークウッドが使われ、全体的に明るい雰囲気になっている。さらに店内にはイタリアから届いたヴィンテージイタリアンファニチャーが配置されている。
そして「ブリオーニ 阪急メンズ大阪店」では、予約制のビスポークサービスも展開している。店内にはテーラーが作業するワークスペースも設けられ、テーラードウエアの魅力が、より身近に感じられるようになっている。
今回の「ブリオーニ 阪急メンズ大阪店」のオープニングには、 “ブリオーニ”CEOのメディ・ベナバジ氏が急遽来日した。そこでベナバジCEOに、今回の新店に関して、さらには“ブリオーニ”と日本について、さまざまお話を伺った。
──大阪について、どのような印象をお持ちでしょうか。
「これまで何度か大阪を訪れる機会がありましたが、毎回この都市の活気に溢れる雰囲気を楽しんでいます。大阪は伝統文化と現代性が見事に融合されていて、それは“ブリオーニ”の精神と共鳴しています。“ブリオーニ”はサルトリアルな洗練とクラフツマンシップに根ざしつつ、現代の男性にふさわしい、オーセンティックでモダンなテーラーリングを実現しています」
──リニューアルした「ブリオーニ 阪急メンズ大阪店」の特徴や、お客様に見ていただきたいポイントは、どんなところでしょうか。
「“ブリオーニ”のグローバル・ストアコンセプトが反映されたこの新たなストアは、イタリアの象徴的なデザインと大阪にインスパイアされたカラーパレットを融合した設計になっています。このユニークな空間で、メゾン独自のタイムレスなライフスタイルを提案します。
店内に一歩足を踏み入れると、チーク材のエレガントな雰囲気と、1950年代から70年代までのイタリアンヴィンテージ家具のセレクションをお楽しみいただけます。
日本の障子からインスパイアされた引き戸や、大阪の都市から着想を得たオリジナルデザインのM.I.T.A.タペストリーが配されています。かつての大坂城を彷彿とさせる黄金色がイタリア製のウォールタペストリーで美しく表現され、エレガントで洗練されたデザインに仕上げられています。よりアーティスティックなデザインを取り入れることを心がけています。
今回のブリオーニ阪急メンズ大阪店は、サルトリア(仕立て屋)のアトリエであると同時に、心地よい寛ぎの空間を提供します。温かみのあるイタリアらしい雰囲気の中で、お客様一人一人に合わせたサービスと、卓越したテーラーリング技術を通して唯一無二の体験をお届けします」
──日本のマーケットに関して、どのように捉えていらっしゃいますか。このマーケットにおいて“ブリオーニ”はどうあるべきとお考えですか。
「ラグジュアリー分野に関して、“ブリオーニ”は日本のマーケットを、特にスローラグジュアリーのコンセプトがますます評価されるようになると、肯定的に捉えています。
そして現代のテーラーリングを知り尽くし、時代を超越したシルエットと一流の品質を十分に理解し、リラックスしながらもエレガントな気分を味わいたいと願う日本の男性に、最初の候補に挙がるブランドとなることを目指しています。
『eligere(エルグレ)』とは、エレガンスの語源とされる、『注意深く、丁寧に選ぶ』、『厳選する』という意味。それは普遍的な価値観であり、かつてないほど今日的なものです。私たちは選択し、選択の方法を理解している顧客に知られたいと、願っています」
──日本のマーケットに向けて、今後注力していきたいことはどんなことでしょうか。
「私たちのメゾンは、最高水準のメンズ・テーラーリングへのコミットメントで、長年にわたりお客様から高い評価をいただいてきました。この卓越した仕立てへのこだわりは、現代の男性のためのテーラーリングとして、私たちの努力の原動力となり続けています。フォーマルなオケージョン・ウエアと、日常のライフスタイルとしてのエレガンスの両方に対するお客様の関心が高まっている状況を私たちは認めています。私たちの誇るテーラーリングのノウハウは、今やレジャーウエア・コレクションにも活かされています。さらに、大きな可能性を秘めたシューズとレザーグッズの分野も発展させています。
“ブリオーニ”のほとんどの店舗には専属のテーラーが在籍していて、今回リニューアルオープンした阪急メンズ大阪店も例外ではありません。
ブリオーニの強みのひとつに、お客様のご指定場所へお伺いする『ホームサービス』があります。関西エリアでも、お客様にご満足いただけるよう、さらなるサービスの充実を目指します」
──“ブリオーニ”はスローラグジュアリーを標榜しています。このスローラグジュアリーの要件とはどういうことですか。
「私たちは、デザインに要する時間、自然からの厳選した素材、熟練した職人のクラフツマンシップに至るまで、“ブリオーニ”のアイテムが持つ本質的な価値を伝えることを目指しています。“ブリオーニ”は、単なる商品を介したお取引以上に、お客様やパートナーとの関係構築を優先しています。豊かさに圧倒されがちな世の中で、消費者が思慮深い選択をし、購入について十分な情報を得ることは極めて重要です。
興味深いことに、『エレガンス』という言葉自体が、スローラグジュアリーの本質と呼応しています。『eligere』の現在分詞である『eligens』に由来し、『注意深く、丁寧に選ぶ』ことを意味します。私たちの目標は、確かな情報を得た上で慎重に選択するお客様に魅力を伝えることです」
──イタリアのテーラーリングやローマン・スタイルを、現代性をもって形にする際に、ブランドとしてどのように意識されていますか。
「“ブリオーニ”のコレクションは、エレガントでいつも軽やかな装いを提案します。ゆったりとした贅沢なシルエット、私たちの衣服は長く愛用できるもので、すべて100%イタリア製です。素材は自然界から調達しています。それらの貴重な素材を意識し、コレクションを完成させるために本当に必要なものだけを使用しています。このような素材への配慮は、ビスポークとメイド・トゥ・オーダーのサービスにおいて頂点に達します。“ブリオーニ”はローマで生まれ、常にローマを大切な場所としてきました。“ブリオーニ”は常に時代に対応し、現代の男性のあらゆるシーンに対応するワードローブを提供しています。“ブリオーニ”のアイテムは、どれも同じようにサルトリア的な配慮がなされています。その 『fil rouge(フィル・ルージュ)=赤い糸』とはヒューマン・タッチのことであり、“ブリオーニ”のホスピタリティと服づくりのこだわりを体感していただけることでしょう。絶対的な着心地と柔らかさは不可欠です。ウエアは第二の皮膚のように感じられなければなりません。“ブリオーニ”は、男性にエレガントな服を身に着けていただきたいと願っています。それは、リラックスして洗練されたローマン・スタイルの真髄です」
──先日スタートしたゴルフウエアや、レジャーウエアの「リビエラ」コレクションなどについて、その意図や特徴などを、お聞かせください。
「この度、日本でも大人気のスポーツ、ゴルフに関するカプセルコレクションを発売しました。ゴルフカプセルのアイデアは、お客様の関心から発想しました。そして、阪急メンズ大阪店にて限定アイテムとしても取り扱いのある、これからの季節にぴったりな『リビエラ』カプセルコレクションも加わりました。これは、その名の通り、イタリアのリビエラにちなんだ、洗練されつつもリラックスしたライフスタイルにインスパイアされたものです」
──最後に、CEOが“ブリオーニ”の服をお召しになる際に、気にされていることや、心がけていらっしゃることをお聞かせください。
「私はいつも自分が着ている服について、心を込めて仕立ててくれた職人たちのことを考えています。ローマ発祥の唯一のメンズウエアブランドである、このようなユニークなメゾンのCEOであることは、非常に光栄なことだと感じています。素材の良さ、柔らかさ、ピュアなライン、第二の皮膚のような印象を与える軽さなど、快適でありながら常にエレガントでいられるのです」
大阪府大阪市北区角田町 7-10 3階
STAFF
Writer: Yukihiro Sugawara
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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