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定番モデルの新作第2弾は、アニバーサリーモデルをご紹介。長い期間をかけてブランドの看板になった定番ウォッチにとって、節目の年は晴れの舞台といえる。渾身のアニバーサリーモデルを見ていこう。
定番モデルは発表と同時に人気モデルとなったわけではない。徐々に認知度を広げ、ブランドの顔として地位を確立していったのである。そのため節目の年ごとに登場する記念モデルは、定番モデルの特権であり、ブランドの期待を背負う現れでもある。そんなアニバーサリーモデルは力作ばかりだ。
まずは華々しくアニバーサリーを祝ったのが、60周年を迎えたタグ・ホイヤーの「カレラ」から見ていこう。
ケースサイズは39mm径と小さく薄くなり、装着感も向上した。サイドから見るとグラスボックスの湾曲した形状がよくわかる。ダイヤル内の目盛りはグラスボックスと沿うように山なりになったデザインも斬新だ。
看板モデルの「タグ・ホイヤー カレラ」が誕生から60周年を迎えたとあって、ブースも非常に盛り上がっていたタグ・ホイヤー。1月のLVMH WATCH WEEKでいち早く発表したアニバーサリーモデル第1弾も早々に完売したというから、W&Wでの新作も期待が高かった。
復刻モデルも含め、5本の新作「カレラ」が登場したが、注目は「カレラ クロノグラフ」だ。通称の「グラスボックス」とはヴィンテージウォッチでよく見られる強化プラスチック製のボーム型風防のことだが、新型カレラでは高硬度のサファイアクリスタルでダイヤル外周まで覆った新デザインを発表。クロノグラフのタキメーターはサファイアクリスタルの内側である文字盤上に収め、滑らかで一体感のあるデザインとなっている。
ムーブメントは自社製自動巻きクロノグラフムーブメント「ホイヤー02」を進化させた「TH20-00」を搭載。パワーリザーブ約80時間や毎時28800振動などのスペック面は変わらないが、自動巻きローターが片方向巻き上げ式から両方向巻き上げ式に変更することで巻き上げ効率を上げて実用性を高めている。
この「グラスボックス」モデルにはブラック文字盤とブルー文字盤が用意されているが、ダイヤルデザインがわずかに異なるのも興味深い。ブラック文字盤はいわゆる逆パンダダイヤルといわれるモデルで、カレラの誕生から5年後に登場した“Ref2447 SN”がベースとなっている。デイト表示はブルー文字盤では6時位置だが、このブラック文字盤ではこの逆パンダダイヤルのデザインを生かすために12時位置に配置されている。
次はボーム&メルシエから50周年を迎えたリビエラ コレクションから小型化したアニバーサリーモデルだ。
12角形のベゼルが特徴であるボーム&メルシエの「リビエラ」は誕生から50周年を迎えた。1973年の誕生からリニューアルを重ね、今作で5世代目となるリビエラは、初めてケース径39mmを採用し、ボーマティックムーブメントを搭載したモデルを発表した。
ボーマティックとは自社製ムーブメントのことで、120時間のパワーリザーブ、耐磁性、8年間の国際保証が付いた現代生活に対応したムーブメント。ドレスウォッチのクリフトンコレクションに加え、リビエラにも搭載を広げた。4つのビスで固定された独特の12角形ベゼルはそのままに、透明なウェーブ装飾のスモーキーブルーサファイアダイヤルを備えたモダンなデザインが印象的。また簡単に付け替えができるインターチェンジャブルの同色のストラップが付属する。
ブランド誕生35周年となるフレデリック・コンスタントは、アイコニックモデルで自らを祝すトゥールビヨンモデルを発表。
フレデリック・コンスタントの躍進は、1994年テンプの動きがダイヤルから鑑賞できる、世界初のオープンダイヤルウォッチ、「ハートビート」から始まった。2004年にはムーブメントのマニュファクチュール化を実現し、これまでに31個のマニュファクチュールムーブメントを発表。2008年にはムーブメントの重要パーツであるガンギ車に先端素材のシリコンをいち早く採用したトゥールビヨン開発、周囲を驚かせた。そして誕生35周年となる今年は、ブランドの記念碑としてトゥールビヨン開発15周年も祝い、新デザインのトゥールビヨンが登場した。
ケースサイズは従来の42mmから39mmにサイズダウンしながら、6時位置の開口部は大きくし、トゥールビヨンがより際立つようにデザイン。搭載される自社製キャリバー、FC-980にはシリコン製のガンギ車とアンクルが備わっており、耐磁性能に優れ、温度変化の影響も受けにくく、高い精度を実現している。ゴールド製の楔型のインデックスにソレイユ仕上げによるブラックダイヤルの控えめなデザインが、6時位置のトゥールビヨンのダイナミックな動きを引き立てる。
STAFF
Writer: Katsumi Takahashi
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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