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フランス料理が好きな方であれば、知らない人はいないでしょう。フランスの名匠、アラン・デュカス。長く日本と付き合いのあるデュカスシェフは、15年前の東日本大震災に心を痛め、東北を訪問。その年からスタートした「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」の立役者でもある。今年もこのグルメイベントが開催されるにあたり、デュカスさんが盛岡を訪れ、地元の酒蔵にも足を運んだ。
盛岡の秋祭りの最中である9月15日、昼時に開催されたのは、「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク 2026」のスタートイベント。「comfort dining DADA」に地元の生産者や関係者、そして厨房には東北各地のシェフらが集まり、この日限りのスペシャルメニューが提供された。ダイニングテーブルの中心は、15年ぶりに岩手県を訪れたというアラン・デュカスさんだ。

秋田県のトウモロコシを使った冷製スープをはじめとしたアミューズからスタート。これらには、地元「あさ開」の日本酒「純米大吟醸 結の香仕込み」が供された。フレンチに日本酒、近年、フランスでもこの組み合わせは定番化し始めていると聞くが、確かに意外とマッチして楽しいペアリングとなる。
その後、今では岩手県を代表する食材となった花巻産のホロホロ鳥を使ったガランティーヌ、猪ベーコンときのこのフリカッセが添えられた宮古産の平目、南部鉄器で仕立てられた雫石産の神明子宝牛のドーブドブッフなど、東北の食材を上手く使った料理か次々と登場。地元・岩手県の日本ワインがペアリングされた。最後のデセールには、あさ開の「WHITE STYLE 〜白麹仕込み〜」が添えられ、田野畑 山地酪農牛乳のグラスに絶妙にマッチした。



13年ぶりに訪れた岩手県だったが、上質な地元食材を手練れのシェフが調理すると、ここまで印象深く余韻豊かな味わいになるとは。東北の食材と料理人のレベルの高さ、そして岩手県の豊かさを再認識した。
9月18日から10月18日まで、全国で開催される「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク 2026」だが、秋の行楽シーズンに東北地方へ足を延ばされるなら、ぜひフランス料理を堪能されたい。
さて、このめくるめくエレガントなコース料理の後は、「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク 2026」の公式パートナーでもある、地元「あさ開」の酒蔵をデュカスさんや地元のシェフらとともに訪ねた。
明治4年創業のあさ開は、盛岡市内でも古い町並みが残る鉈屋町(なたやちょう)に隣接。江戸時代の土蔵造りの建物も残り、界隈には大慈寺や円光寺などの名刹がある。少し歩けば、北上川を望むことができる。
この地には昔から名水が湧いていて、暮らす人々の生活用水ともなっている。現在でも、鉈屋町には大慈清水(だいじしみず)・青龍水(せいりゅうすい)があり、今となってはとても珍しいスタイルの湧水地で、観光名所にもなっている。


あさ開は、古くから地元の人たちに愛されてきた酒蔵だが、近年、様々なコンテストで金賞を受賞し、注目を集めている。今年は、令和7酒造年度、全国新酒鑑評会で「あさ開 純米大吟醸 極上 旭扇 – 山田錦 –」が金賞を受賞。ミラノ酒チャレンジ2026では、「あさ開 純米大吟醸 吟ぎんが仕込み720ml」がダブルゴールド受賞。「全国燗酒コンテスト2026」でも2部門で金賞受賞と、枚挙にいとまがない。
あさ開の方の案内で、蔵の中を見学。歴史ある老舗の酒蔵だけあり、大掛かりなタンクなども備えている。近年、年中酒を造る四季醸造の蔵もあるが、こちらは秋冬春と、夏以外の季節に酒を造る昔ながらのスタイル。1年間で49万リットルを出荷する。大型機械で上質な日本酒を大量に造ることもできるが、手づくりの“クラフト”な少量生産の日本酒も造れる、いわば両輪をもった蔵だ。



見学の後は、特別にあさ開の日本酒を試飲させてもらった。昔から地元の人たちに支持されている「純米大辛口 水神」、今の季節にぴったりな「純米原酒 秋あがり うまkoi」、山田錦を大慈清水で醸した「純米大吟醸 極上 旭扇(きょくせん)」、そして生産本数わずか300本ほどという超プレミアムな「純米大吟醸 奏雫(そうしずく)」。
「水神」は懐かしい味わいの濃い酒で、おでんなどと合わせたい。「うまkoi」は秋の夜長に楽しみたいし、「旭扇」は山田錦らしい豊さをたたえる。そして1本1万円を超える「奏雫」は滑らかでまろやかな酒質と極上の芳醇さに頭が下がった。

地元シェフらとともに、あさ開の日本酒を各種試飲したデュカスさん。極上の純米大吟醸の味わいを評価しつつ、フランス料理に合うのは辛口の日本酒だという。たしかに、濃厚なソースが添えられることの多いフレンチには、キレのある味わいの酒のほうが寄り添いやすいかもしれない。
「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク 2026」の店でもし日本酒を見つけたら、ぜひフランス料理とのペアリングを試してみていただきたい。

岩手県盛岡市大慈寺町10-34
019-624-7200
営業時間:9時~18時
※酒蔵見学あり(要予約)。ショップ「地酒物産館」併設。
https://www.asabiraki-net.jp/
開催期間:2026年9月18日~10月18日
※全国約550店舗のレストランが参加し、本格的なフレンチを特別価格のコースで気軽に楽しめるイベント。
https://francerestaurantweek.com/

今回、あさ開の直営店でしか入手できない特別な日本酒「純米大吟醸 結の香 生原酒」1本を抽選で3名の方にプレゼントします。
■締め切り:2026年10月31日23:59まで
ご応募いただくには小学館IDへのログインが必要です。是非、小学館IDへ会員登録(無料)の上、ご応募ください。
STAFF
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Writer:Indy Fujita
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