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4月に開催されたミラノ・デザインウィークにて、カッシーナ社やル・コルビュジエ財団とコラボレートする形でインスタレーション「ON THE ROCKS」を発表した“BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)”。ル・コルビュジエの名作「LC14」をベースとした限定アイテムには、“ボッテガ・ヴェネタ”独自の美意識と、高度な職人性が反映されている。
毎年4月にイタリア・ミラノにて開催される、「ミラノサローネ国際家具見本市」。その開催にあわせてミラノ市内では、家具やインテリアに限らず、ファッションやプロダクトデザインなど多彩な展示が行われ、この時期はミラノ・デザインウィークと呼ばれている。今年のミラノ・デザインウィークでは、“ボッテガ・ヴェネタ”が、カッシーナ社とル・コルビュジエ財団とのパートナーシップによるインスタレーション「ON THE ROCKS」を発表。同展示は9月から“ボッテガ・ヴェネタ”の新社屋となるパラッツォ・サン・フェデレにて、4月16日~20日の日程で一般公開された。
2020年より“ボッテガ・ヴェネタ”のクリエイティブ・ディレクターを務めているマチュー・ブレイジーは、自身2回目のコレクションにて建築家でプロダクトデザイナーのガエターノ・ペッシェとコラボレートするなど、ファッションとプロダクトデザイン(とアート)の融合を積極的に行なってきた。2023年のミラノ・デザインウィークでは、そのペッシェと制作したインスタレーション「Vieni e Vedere」が、“ボッテガ・ヴェネタ”のモンテナポレオーネ店で展示された。
今年のミラノ・デザインウィークでは、“ボッテガ・ヴェネタ”2024年ウィンターコレクションのショーのためにカッシーナ社が製作した「LC14 Tabouret Cabanon(タブレ カバノン)」のカスタムエディションと、“ボッテガ・ヴェネタ”らしく革を使ったリミテッドエディションが登場し、それらは壮大なスケールのインスタレーションとして展示されていた。
ちなみに「ON THE ROCKS」というタイトルは、「LC14 タブレ カバノン」が、ル・コルビュジエが晩年を過ごした仏コートダジュールのカップ・マルタンにある別荘「休暇小屋(カバノン)」のためにつくられたというエピソードと、「LC14」の箱型デザインがウイスキーの木箱をデザインモチーフとしていることに由来している。インスタレーションでは、このウイスキーの木箱のオリジナルサンプルも展示された。
ル・コルビュジエが提唱する「モデュロール(人体の寸法と黄金比などから導かれた基準寸法)」を反映し、「ダヴテール(蟻ほぞ継ぎ)」という木工技術を使った、極めてミニマルなスツール「LC14」。“ボッテガ・ヴェネタ”2024年ウィンターコレクションに登場したカスタムエディションは、木製のボディの表面に日本の伝統技法をもとにした焼き目がつけてあり、防腐・防虫効果を付加するとともに、ムク材の木目を際立たせる効果があるという。
また、「ON THE ROCKS」インスタレーションに合わせて発表された、レザーを使ったリミテッドエディションは、“ボッテガ・ヴェネタ”を象徴する、職人の手によって革を編み上げるイントレチャート フーラード技法を使いつくられている。そして手作業によるブラッシュ加工と「スパッツォラート」カラー加工が施されている。このリミテッドエディションは「LC14」の削ぎ落とされた美に、オーガニックな雰囲気が付加されて、オリジナルな存在感に仕上がっている。カラーはニューシャルトルーズ/ブラック、レインツリー(ターコイズ)/ブラック、レインツリー(グリーン)/ブラック、アップルキャンディー/ブラックの4色展開。
さらにインスタレーション「ON THE ROCKS」のキャンペーンには、その存在感でナオミ・キャンベルとも並び称されるモデル、アノック・ヤイを起用。「LC14」リミテッドエディションのアイコニックなデザインに華を添えていた。
なお「ON THE ROCKS」で登場した「LC14 タブレ カバノン」のカスタムエディションは、限定100脚で販売している。リミテッドエディションは「Hommage à Le Corbusier LC14 Tabouret Cabanon」として、限定60脚で予約注文を受け付けている。
STAFF
Writer: Yukihiro Sugawara
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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