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「ジャパンインターナショナルボートショー2024」が示唆するマリンライフの未来図

コロナ禍で盛り上がりを見せたマリンレジャーをより一層の充実へと誘う、日本マリン事業協会主催の「ジャパンインターナショナルボートショー2024」が、今年も3月21日～24日に開催された。会場には最新のボートや関連機器に加え、マリンライフと親和性の高いラグジュアリーカーも展示。さまざまなイベントも催され、４日間で3万4579名が来場し、それぞれの思い描くマリンライフに思いを馳せた。来るべき未来を想起させる、会場の様子をリポートする。

LIFESTYLE Apr 29,2024

「ジャパンインターナショナルボートショー2024」が示唆するマリンライフの未来図

次世代にも様々な海とボートの愉しさを提案

第63回を迎えた国内最大級のマリンイベント『ジャパン・インターナショナルボートショー』。「あふれる笑顔、この海でずっと…」をテーマに、パシフィコ横浜、横浜ベイサイドマリーナ、八景島マリーナの３か所で開催された。メインとなるパシフィコ会場は、昨年よりもホール数を3から4に増やし、大規模にブラッシュアップ。会場には最新のボート、水上オートバイ、航海計器、関連用品に加え、マリンライフをより豊かに彩る高級輸入車やリゾート施設なども展示された。

ヤマハのブースでは多彩なマリンプレイに対応するオープンスタイルの『AX220』を展示。

船外機の新たなフラッグシップモデル「BF350」。新開発V型8気筒エンジンが搭載される。

スズキのブースでは船外機や、搭載ボート、小型電動船外機のコンセプトモデルを展示。

ヤンマーのブースでは、最新フィッシング艤装を施した『EX28C』と『EX38HT』が並んだ。

最新モデル「JET SKI ULTRA 160LX-S ANGLER」などの市販車の他、歴史艇｢JET SKI 550｣やレース艇も展示。

GPS/GNSS機器のガーミンのブースでは漁業用魚群探知機などマリン関連機器をラインナップした。

開催期間中は、日本ボート・オブ・ザ・イヤー2023選考発表会を始め、辛坊治郎さん、杉浦太陽さん、白石康次郎さん、パンツェッタ・ジローラモさんがステージイベントに登壇した。人気映画「釣りバカ日誌」とのコラボやミニ水族館を展開したフィッシングビレッジ、海のエキスパートが教えてくれる18講座「海ゼミ」など、海に関わる幅広い層が愉しめるエリアも大きな賑わいを見せた。

左／パンツェッタ・ジローラモさん。　右／辛坊治郎さんは日本の島巡りをテーマに語った。

会場内には、アストンマーティン、ベントレー、マセラティ、ランボルギーニといった、ラグジュアリーなマリンライフと親和性の高い高級車も集結。ボートショー初出展となったTOYOTA GAZOO Racingはレーシングカーブランド『GRスープラ』のRacing Car GR Supra GT4 EVOを展示した。

また、ボートフィッシングの楽しさを紹介する「フィッシングビレッジ」、水上オートバイ製品、トレーラー等関連部品展示した「ジェットビレッジ」も好評で、家族で遊べるコンテンツエリアも賑わった。

横浜ベイサイドマリーナ―ではボート・ヨットの乗船を体験

横浜ベイサイドマリーナ会場では、約15億円の高級クルーザーを筆頭に、大型ボート42隻、ヨット16隻を海上展示。ビギナーからベテランまで愉しめる様々な体験プログラムも行われた。ボート免許なしでもできる操船や、大型ヨットでのセーリング、小型ヨットやカヤックなどを使ったキッズ体験プログラムも人気を博した。

会場を巡って感じたのは、ボートの居住性や操船が進化し、クルージングが決して特別な愉しみではなくなってきていること。他のアウトドアエクスペリエンスと同じように手軽に愉しめるようになってきている。豪華クリーザーはラグジュアリー空間としても一層輝きを増し、雰囲気のある洋上パーティーも身近になった。大人の愉しみの一つとして、今後はさらに裾野が広がっていくはずだ。