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スイスの時計産業はとても懐が深い。 腕時計だけでなく、それ以上に存在感を放つ、クロックやハイジュエリーも出品されている。W&W番外編として見逃すのは惜しいクロック&ジュエリーをご紹介。
ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブは、商業的な活動とともに、伝統的な職人技術の保護など時計や宝飾品の文化的な意義を発信する側面もある。そのため、腕時計以外にも超絶技巧のクロックやハイジュエリーのようなアートピースのような作品にも出合える。
W&W番外編として、ウォッチ以外にの職人技術の伝統文化が感じられるクロック、ペンダントウォッチ、ジュエリーもチェックしよう。
ヴァン クリーフ&アーペルは、オートマタの第一人者であるフランソワ・ジュノと協業で、自然をモチーフにしたオートマタのクロックを発表。
オートマタとは人や生物の動きを機械仕掛けで再現する伝統技術だ。今作は睡蓮の花をモチーフとしており、花がゆっくりと開くと中から蝶が現れて羽を羽ばたかせるという仕掛け。蝶の羽ばたきが終わると花びらが閉じて元へと戻る。花の開閉ではこの時計のために作曲された音楽まで流れる。これらのすべての動きはすべて機械式によって行われていて、蝶や花にはジュエラーらしい装飾が施される。
蝶、及び花びらや花冠の中心には芸術的な細工が施され、台座のサイドには時刻を示す回転リングが備わり、ヴァン クリーフ&アーペルのシグニチャーであるフェアリーが現在時刻を示している。
ゴールドビーズが特徴のペルレ コレクションから、大人の遊び心が溢れるシークレットウォッチが追加された。一見するとロングネックレスだが、カバーとなっているペンダントヘッドのモチーフをスライドすると、マザー・オブ・パールのダイヤルが現れる。懐中時計にも似た発想だが、ペンダントのカバーには伝統的なジュエリー制作の手法でセットしたサファイアのほか、ルビー、エメラルドのモデルもラインナップされている。ペンダントに時計が隠されているという意外性と控えめな配慮にヴァン クリーフ&アーペルのウイットが感じられる。
2018年にもライオン像を台座にしたクロックを発表したシャネルは、今年「インターステラ」という宇宙をテーマに、同じライオンでも天体の獅子座をモチーフにしたロマンチックなクロックを発表した。
ガブリエル シャネルの生まれた星座であり、権威の象徴である獅子をモチーフにした「ライオン アストロクロック」。時刻は球状のサファイアガラスの中で、回転するブラックの球体に接するダイヤモンドがセットされた星型が時を示し、その周囲に配置された獅子座の星に9個のダイヤモンドを配したシルエットで分を示すようになっている。
老舗の高級クロックメゾンのレペ社との協業によるもので、ブラックの球体の真下にある手巻き式のムーブメントによって動く。ブラックコーティングされた真鍮製のフレームと球体の真下には真鍮製のライオン像が鎮座する。
ディーアイコンはダミアーニを代表するジュエリーアイコンで、カラーセミラックにイニシャルの「D」を配したクリエーションの高さが光るジュエリーだ。
もともと工業用素材であったセラミックにカラーを加え、ラグジュアリーな素材へと昇華させたディーアイコン。これまでにもホワイト、ブラック、カプチーノ、グレイッシュブルー、キャンディピンクのカラーセミラックを展開してきた。セラミックは美しい発色を出すのが難しいものだが、新作でも「ヴェルデ・ボスコ」と名付けられた美しいダークグリーンカラーのセラミックを実現した。
そこにダイヤモンドがアクセントとなったゴールド製の「D」が配し、深みのある上品なジュエリーに仕上げている。ネックレスと2種類のリングを展開する。
STAFF
Writer: Katsumi Takahashi
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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