
Blooming Flowers
舞踊界の若き鬼才バンジャマン・ミルピエ氏。ヴァン クリーフ&アーペルの新作ハイジュエリーコレクションをサポートした、ミルピエ氏へのインタビューをお届けします。
ヴァン クリーフ&アーペルの新作ハイジュエリーコレクションと、舞踊界の若き鬼才バンジャマン・ミルピエ氏。両者をつなぐのは、シェイクスピアの悲劇『ロミオとジュリエット』だ。バンジャマンがこの名作を新作バレエの題材に選び、制作をスタートしたころ、ヴァン クリーフ&アーペルはシェイクスピア作品からジュエリーの着想源を探していた。点を線にしたのはヴァン クリーフ&アーペルのCEOニコラ・ボス氏。新作の話を聞いた彼はサポートを約束。ハイジュエリーの新コレクションは2019年7月に発表され、現代版『ロミオとジュリエット』は2020年5月に完成予定。リハーサル中のパリで、ミルピエへのインタビューが実現した。
「『ロミオとジュリエット』は視覚的にとても美しい物語。頭に一つの場面が浮かびました。僕はいつもイメージから作品を構築していくんです」。その表現方法は革新的だ。「舞台のパフォーマンスと映画を融合させ、観客に物語を体験してもらいます。舞台の瞬間と映画の瞬間の凝集なのです」。分野の枠を超え、バレエという伝統芸能の既存の表現にも囚われない大胆さに驚くが、舞台以外に写真撮影、映画製作も手がける彼にとっては自然なこと。「舞台も写真も映画も近いジャンルですし、アーティストとして自分の世界観を作るためにこの手段を使っているのであって、僕にとっては首尾一貫しています」。
『ロミオとジュリエット』は中世という時代設定と強く結びついている悲劇だが、それは普遍的なテーマと語るミルピエ。「このような悲劇は形を変えていまも存在します。時代を超越するテーマだからこそ人々を惹きつけるのでしょう」。ヴァン クリーフ&アーペルと自身の作品は「着想、色、イメージ」で共通点があるという。領域は違えど、ファンタジーを現実の形に作り上げている点で両者は共通し、芸術的な感性で呼応している。来年の完成を楽しみに待ちたい!
舞台のイメージ画像より。ロミオとジュリエットは舞台で3名ずつ登場する。多様性やストリートカルチャーなども反映されているなど、不朽の名作が革新的な現代版になることは間違いなし。
ヴァン クリーフ&アーペルによる「ロミオとジュリエット」のハイジュエリーコレクションには、カップルを模した愛らしいクリップが。
ダンサーとして名を馳せた後、史上最年少でパリ・オペラ座芸術監督に選出された鬼才。現在は革新的なダンスカンパニー、L.A.ダンスプロジェクトを率いつつ、世界で振付師、映画監督として活躍。
初出:2019年11月23日発行『AdvancedTime』03号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Text: Kaoruko Yasuda(Benjamin Millepied)
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