“インテリジェンスな猛牛”をイタリアの名門テストコースで試す~「ランボルギーニ ウルスSE」

数あるスーパーカーブランドの中でも、順調に右肩上がりの成長を続けるランボルギーニ。2024年は史上最高の10687台をデリバリー。これは前年比6%の増加となる。そこにはもちろんいろいろな要素があるわけだが、ひとつは車種の充実だろう。2024年はランボルギーニ初のスーパースポーツV12ハイブリッド(これをランボルギーニはHPEVと呼ぶ)「Revelto(レヴェルト)」、バリエーションの多い最終型「Huracan(ウラカン)」、そして今やランボルギーニの最人気車種となった「Urus(ウルス)」にプラグイン・ハイブリッドモデル「Urus SE(ウルスSE)」が加わった。

LIFESTYLE May 29,2025
“インテリジェンスな猛牛”をイタリアの名門テストコースで試す~「ランボルギーニ ウルスSE」
ウルスSEの画像

「ウルスSE」が発表されたのは2024年4月の北京モーターショー。日本への導入は今夏を予定しているが、すでに2024年5月に発表している。また、同年11月に東京・国立競技場で行われた「Lamborghini Day JAPAN2025」の会場にもさりげなく展示されていたが、この日は新型ハイブリッドのスーパースポーツカー「Temerario(テメラリオ)」に主役の座を譲っていた。

ランボルギーニの歴史は、1963年に創業者フェルッチオ・ランボルギーニによってイタリアで始まった。もともとは農業用トラクターの製造をしており、フェラーリの愛好家だったが、フェラーリの対応に不満を持ち、アウトモビリ・ランボルギーニを設立したのは有名な話。1966年に世界初のミッドシップレイアウトを採用した「Miura(ミウラ)」。さらに1974年に大胆なデザインとシーザードアでスーパーカーブームを巻き起こした「Countach(カウンタック)」と続き、スーパーカーブランドとしての確固たる地位を築いた。しかし順風満帆とは言えず、何度も倒産の危機を迎えながら1998年にフォルクスワーゲングループのアウディ傘下となり、その後、劇的に品質が向上。2003年の「Gallrdo(ガヤルド)」の発売により復活を遂げ、さらに2018年、スーパースポーツカー初、ランボルギーニ初のSUV「Urus(ウルス)」により、ブランドの新時代を切り拓いた。独自のデザインと技術でスーパーカー界をリードするランボルギーニ。現在は電動化時代に向かって進化を遂げており、未来のスーパーカー像を形作る存在として注目されている。

そして、「ウルスSE」。今回は南イタリアのプーリア州にある有名なテストコース「ポルシェ・ナルドテクニカルセンター」と一般道で試乗した。

ウルスSEの画像

「ウルスSE」は、ランボルギーニの独特なシャープなエッジと低く構えたフォルム、戦闘機を彷彿させるアグレッシブなデザインはSUVになっても健在だ。「ウルス」を最初に見たときは、そのオリジナリティの高さにカウンタックを見たときのような衝撃を受けた。世界的に人気のSUVだが、ここまで攻めたエクステリアデザインとフォルム、そしてブランドのアイデンティティが盛り込まれ、唯一無二の存在感。

「ウルスSE」のエクステリアは、スポーティさと筋肉質なプロポーションが強調されている。ヘッドライトはスリムになってマトリックスLEDテクノロジーを採用し、リアのデザインはガヤルドにインスパイアされたY字型のテールライトやリアディフューザーが印象的だ。

ウルスSEの画像
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4.0リッターV8エンジンと強力な電気モーターを組み合わせたプラグイン・ハイブリッドシステムを搭載し、システム全体で800馬力を発揮。0-100km/hは3.4秒、最高速度は312km/h。ウルス最強、最速となっている。25.9kWhのリチウムイオン電池を搭載し、EVモードでの航続距離は60km。

空力特性を最適化し、リアのダウンロースを「ウルスS」比で35%増加し、走行時の安定感が向上させている。

タイヤサイズは23インチのピレリ「P ZERO」の専用タイヤが標準装備。電動化されたウルスの特性を高めるため、「ピレリ・エレクト・テクノロジー」を採用している。タイヤにはLamborghiniの頭文字「L」の刻印が押されている。

ウルスSEの画像

ドライブモードはStrada/Sport/Corsa/Sabbia/Terra/NeveとEV Drive/Hybrid/Performance/Rechargeを組み合わせることが可能だ。

インテリアはドライバーファースト。内装の変更は控えめだが、先代より大きなディスプレイを採用し、操作性も向上している。

ウルスSEの画像

試乗は、まずは一般道から。「ウルスSE」に乗り込み、クルマを走らせると、静粛性の高さとスムーズな加速が際立ち、ハンドリングの軽快さに驚く。エアサスペンションの再調整により、23インチの大径タイヤを装着しているにも関わらず、快適な乗り心地を実現しているのだ。

お楽しみはテストコース。まずはオフロードコース。電動トルクベクタリングシステム「ハンズオン」の効果により、ドリフト走行などダイナミックな走行を簡単に楽しめる。前輪に440mm径、後輪に410mm径のカーボンセラミックブレーキを装備の効果か、ブレーキ操作に対して強力に、かつ思い通りの減速感は、安心感とクルマに対しての信頼感につながっている。

一般道でもテストコース内のタイトなコーナーが続く道でも、まるでコンパクトカーのような身のこなしだ。車体のロールが少ないのも好感度が高い。

ウルスSEの画像

「ウルスSE」は、電動化によって800馬力のパワーを得て、オンロード、オフロードを問わず、高いパフォーマンスと快適性を両立している。また、ランボルギーニの電動化戦略の一環として、環境性能と走行性能を実現しており、まさに“インテリジェンスな猛牛”と言う感じだ。

お問い合わせ先
ランボルギーニ
0120-988-889

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