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イタリアと日本、美意識の邂逅を感じるブリオーニ六本木ヒルズ店がグランドオープン

六本木・けやき坂にオープンしたブリオーニ六本木ヒルズ店。2層のブティックでは、ウィメンズコレクション、そしてビスポークウエアなど “ブリオーニ”の複合的な魅力を独自のホスピタリティとともに味わうことができる。

FASHION Sep 30,2025

大戦後にイタリア・ローマにてメンズウエアのショップとして創業し、その後イタリアの高いテーラリング技術の代名詞的存在として、世界にその名が知られるようになった“ブリオーニ（Brioni）”。9月5日（金）に六本木・けやき坂にオープンしたブリオーニ六本木ヒルズ店は、創業時から変わらない同ブランドの価値と、現代を見据えた進化の双方が感じられる場所といえる。

注目のウィメンズコレクションも充実

ブリオーニ六本木ヒルズ店の1階フロアの画像 — ブリオーニ六本木ヒルズ店の1階フロア。レジャーウエアやカジュアルウエアなどが展開されている。日本家屋の美と自然との共生をイメージしたというグリーンのカーペットが印象的。

ブティックは2フロア構成。店内は、今年移転オープンした銀座店と同様に、イタリアと日本の美意識が融合した空間が演出されている。1950～1970 年代のイタリアンヴィンテージファニチャーと併せて、ニューヨークで活躍するアーティストであり、障子ほかのインテリアを手がける『MIYA SHOJI』の花房壽夫氏によるテーブルなども配置されている。さらにトラバーチン大理石や天然木など自然素材を使ったインテリアは、穏やかな空気感をもたらしている。

ビスポークサービスも展開されている2階フロアの画像 — ビスポークサービスも展開されている2階フロア。青いカーペットとソファが印象的。中央のテーブルには盆栽が配置されている。

また20世紀前半から中盤にかけてイタリアで人気を博し、クラフツマンシップとモダニズムを融合したアイテムとして評価が高いM.I.T.A.(Manifattura Italiana Tappeti Artistici)のリクリエイトされたカーペットが、銀座店や大阪店と同様に配されている。1階にはボタニカルなモチーフのグリーンを基調としたもの、2階には東京タワーを想起させる構図で都市の躍動感を表現したブルーが基調のもの、いずれも東京という都市の感性や美意識と共鳴するようなデザインが、M.I.T.A.のアーカイブの中から選ばれている。

2階フロアの一角にあるバーコーナーの画像 — 2階フロアの一角には、このようにバーコーナーが設えられている。“ブリオーニ”らしいホスピタリティ。

こうした独自の美意識に裏打ちされた空間にて、レディトゥウエア、レザーグッズ、アクセサリー、フレグランスに至るまで、“ブリオーニ”のアイテムが多彩に揃っている。さらに2階ではビスポークサービスも展開していて、スーツやジャケット、コート、シャツ、ニットなどに至るまで、オーダーすることができる。フロアにはバーカウンターも併設されているので、よりリラックスしてオーダーメイドに臨めそうだ。

1階奥のウィメンズコレクションの画像 — 1階奥のウィメンズコレクションを展開している空間。今季はコートやケープ、ジャケットやシャツなど幅広いアイテムが展開されている。

さらに特筆すべきは、1階奥のフロアでは、ウィメンズコレクション「ラ・ドンナ（La Donna）」が常設展開されていること。“ブリオーニ”のテーラリング技術と素材への追求をベースとした、ウェルメイドで格調あるウィメンズウエアは、グローバルに活躍し、真の上質を求める女性たちに注目されている。

“ブリオーニ” 2025秋冬ウィメンズコレクションの画像 — “ブリオーニ” 2025秋冬ウィメンズコレクションより。左／カシミヤコート¥1,056,000、シルクシャツ¥440,000、コットン＆シルクトラウザーズ¥286,000　右／カシミヤ＆ウールオーバーコート¥1,034,000、シルクジャケット¥712,800、シルクシャツ¥270,600、シルクトラウザーズ¥321,200（以上ブリオーニ／ブリオーニクライアントサービス）

ちなみに、ブティックのオープニングでは、顧客に向けて店内でサーブされるという、中田英寿氏が手がけるHANAAHU TEAのお茶が振舞われていた。日本茶葉を使い、四季にあわせて調製された新鮮な味わいは、空間が生み出すホスピタリティと相まって、独特かつ上質なくつろぎをもたらしていた。それはラグジュアリーのありようを、その土地の文化も鑑み、現代的に、そして複合的に提案する、“ブリオーニ”の姿勢の一端が表れているようにも感じられた。

ブリオーニ六本木ヒルズ店

東京都港区六本木6-12-2
六本木ヒルズ
六本木けやき坂通り 1F
営業時間 12:00 ～ 20:00

お問い合わせ先

ブリオーニクライアントサービス: 0120-200-185

AUTHOR

エディター

菅原幸裕

『エスクァイア日本版』（エスクァイアマガジンジャパン）編集部を経て、『メンズプレシャス』（小学館）などでメンズファッションやデザインプロダクト、カルチャー等の企画を担当。それらの傍ら、紳士靴の雑誌『LAST（ラスト）』を創刊し編集長を務める。現在は『Advanced Time』本紙とオンラインのほか、さまざまなメディアにて、ファッションやライフスタイル分野でエディターまたはライターとして活動している。

STAFF

Writer: Yukihiro Sugawara
Editor: Atsuyuki Kamiyama