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和歌山のテロワールを存分に堪能するイベントが開催され、その模様をレポートする。また、会場となった「SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE(シラハマ キーテラス ホテルシーモア)」はウェルビーイングな体験を提案するリゾートホテル。日帰りで貸し切り利用できるサウナハウスで過ごす時間も贅沢だ。
訪れた地のテロワールを味わうイベントは、旅の大きな楽しみだ。和歌山県・白浜のリゾートホテル「SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE(シラハマ キーテラス ホテルシーモア)」にて、2023年4月からスタートした「The Echo Table(ジ・エコー・テーブル)」もそのひとつ。
開催地である和歌山の食材を使い、招聘シェフ、サウンドクリエイター、フローリストといったアーティストがコラボレーションして生み出す、エクスクルーシブなダイニング体験だ。初回は、「villa aida」の小林寛司シェフと「JULIA」のnaoシェフによるコラボレーションディナー、2回目は、23年9月に中国料理の巨匠・脇屋友詞シェフとパティシエの鎧塚俊彦氏によるコラボレーションディナーを開催。
2024年4月に3回目が開催され、初日の夜の部の様子をレポートする。肉師人生30年という、肉の匠・田中覚シェフによる、最高級の神戸牛と和歌山県の旬の食材を使ったフルコース。料理のテーマは「Flavor of WAKAYAMA」だ。
会場は、「SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE」の太平洋に面したテラス。イベントは、夕刻にバーでのアペリティフからスタート。4種類のフィンガーフードをシャンパーニュ「ルイナール ブラン・ド・ブラン」とともに。
和歌山市のフラワーショップ「bois de gui」が手掛けた装飾は、田中覚シェフの食に対する愛を表現した。
この会のために田中覚シェフが用意したのは、最高級の神戸牛1頭を贅沢に使ったメニューの数々。4種のフィンガーフードだけでも、その実力が伝わってきて、これから始まるディナーへの期待が高まる。
乾杯は「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2013」。コースは目の前でワイングラスに注がれる「神戸牛コンソメスープ」から始まる10品。神戸牛の旨味を抽出した濃厚なスープで胃が温まるのを感じながら次の料理を待つ。バランスの取れた味わいのシャンパーニュとの相性もいい。
神戸牛のもも肉と和歌山県産の天然真鯛を昆布締めにし、からすみをかけたスペシャリテ「海苔巻き 神戸赤身肉 昆布〆紀州鯛」、和歌山県産の筍を紀州備長炭の炭火でグリルした「和歌山 焼き筍」や、地産の紀州鮑などを使った料理が続く。
紀州備長炭の炭火と無農薬の藁で神戸牛と和歌山県産の鰹を焼き、紀州南高梅のソースとポン酢をからめ、レフォールと薬味を添えた「神戸牛と鰹たたき 紀州備長炭で」。テールエメールのバランスの素晴らしさを味わう。
締めの炊き込みご飯に至るまで、コースを通して神戸牛のさまざまな部位が盛り込まれ、ボリュームもしっかり。なのに、食べた後は重たさもなくとても満足した。
そして、もうひとつの贅沢な演出は、「SOUND CoUTURE」による会場に流れる音楽。南紀白浜で採取した海や風、水の音や鳥のさえずりといった環境音と、ベースギターの生演奏の音色を重ね、料理ごとに合わせるというサウンドペアリング。ディナーを通して南紀白浜を全身で感じられる唯一無二の体験となった。
今後もさまざまなヒトやブランドとコラボレーションし、継続して開催される予定となっている。回を重ねるごとに、関東・関西から訪れる人が増えているというのも納得。次回が今から楽しみだ。※最新情報は公式インスタグラムにて。https://www.instagram.com/theechotable/
南紀白浜温泉の複合施設「SHIRAHAMA KEY TERRACE」の一角にある「SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE」は、「ターミナルホテル」がコンセプト。今回のようなイベントや宿泊に限らず、誰にとっても居心地のいい空間とウェルビーイングな体験を提案している。
魅力的なのは、貸し切り利用できる「SAUNA HOUSE on」。個室のプライベートサウナと、広いリビング、水風呂と露天風呂を備えた太平洋を望む絶景のガーデンテラスで構成された空間だ。
リビングの冷蔵庫には地元のクラフトビールやプレミアムジュース、さらにワインセラーには、季節に合わせてセレクトされたナチュラルワインが用意されている(料金に含まれる)。
コーヒー豆とミルも用意され、自分で豆を挽いてドリップする楽しみも。サウナ愛好家はもちろんのこと、太平洋を独り占めできる空間でただ海を眺めてのんびりしたい向きも満足できる。
2名から最大8名まで利用でき、リビングスペースにはミニキッチンもあるから、好みの食材や飲み物を持ち込んでのパーティーなども可能だ。和歌山の食材を使った「BBQプラン」(追加料金1名¥7,700~。利用は5月~9月)もある。
「SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE」のオーシャンビューの客室は、海や空に自らが溶け込むような空間設計になっている。広いテラスが配された「スイートルーム」に滞在すれば、気持ちのいい風を受けながら海を眺めて過ごすことができる。
羽田空港から約70分のフライトで到着する南紀白浜空港。さらに、空港から南紀白浜温泉までは、車で15分ほどというアクセスのよさも魅力だ。白い砂のビーチ、圧巻の太平洋の眺めを楽しみたくなったら訪れてみるのがいいだろう。
■応募締め切り:2024年7月21日(日)23:59まで
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Writer: Fukuko Hamada
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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